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夢追いし旅人

オルカ

[オルカ]

キャラID
: UI477-334
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 128

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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オルカの冒険日誌

2021-11-05 01:43:54.0 テーマ:イベント

「夜の神殿に眠れ」続編 「間話」①

夜の神殿に眠れをテーマにした6軒の家で織りなす
全6話の物語。
「二人が求めた世界」

語り部として、物語を語りながら案内するツアーを
個人、団体様向けに開催しています。

その語りのもとになっている物語。

この日誌は
・夜の神殿に眠れ
・メインストーリーver.5までの物語
上記二つのネタバレを含みます。
またそれをもとにした二次創作作品です。

注意してご覧ください。

ネタバレと二次創作ですよ?
本当に注意してくださいね?
間話①  ちょっと本編から脱線


???
「『貸し』を返すね。」






時は戻り、現代。

賢者マリーンが創り出した呪文
『リィン カーネーション』が
  完成する間際のある夜


マリーン
「マホッシー。あんたとの付き合いも長くなったもんだね…」

肉体を共有する二人。
しかし、心が融合することは結局なかった。


マホッシー
「ホントだね~

あの神殿に いた頃は こんな時間を
      過ごせると 思ってなかったな~」

能天気な喋り方をするマホッシー。
何を考えているのかいまいち掴みにくい。


マリーン
「…すまないね。」
しばらくの沈黙の後、マリーンはポツリと呟く。


マホッシー
「なんで マリーンが 謝るのぉ?」


マリーン
「だって、あたしは自分のわがままで…」

いつもの自信に満ちた喋り方ではなく、どこか歯切れの悪い喋り方をするマリーン。


マホッシー
「…ねぇ。マリーン。
『神』が 死ぬ時って いつだと思う~?」


マリーン
「…なんだい?急に。
 神と同等の力を持ったものに倒された時かい?」


マホッシー
「それもそうだけど、もっと簡単に
『消える』の~」


マリーン
「『消える』?『消す』んじゃなくて?
『自壊』するのかい?」


マホッシー
「んとね~ 答えは~

信仰されなくなった時。

存在意義が 無くなるから
力も弱まって 消滅していくの~

それは 魔神も一緒。」

マリーン
「!!!

なら、なんで自ら信仰を捧げていた夜の民を
滅ぼしたんだい!?」


マホッシー
「おいらは 夜の民のこと 本当 
 大切にしてたんだよ~

弱くて 儚くて でも 短い『生』を一生懸命 
生きる 『人』

だから 願いを 叶えて あげてたの~



でもね…



『人』の 『欲望』は 際限なくてね~

段々 嫌気が指してきたの~

その上裏切られて…

大切にしてた分 許せなかったんだ~

終わりなき 永遠の 『生』を

これからも この醜き 『人』と

歩まないと いけない

それは 終わりなき 永遠の 絶望

耐え難い 苦痛に 感じたんだ~」


マリーン
「それで滅ぼし、自らも消えようと?」

マホッシー
「あのまま 何もしなければ 
そのうち 消えてたと 思うよー

でも 太陽の民に 封印されてー

力が 霧散しなかったのー

その上 怨みは 濃縮され続けたからね~」


マリーン
「それなら、封印が解かれた時点で
マホッ…魔神ジャイラジャイラは滅ぶ運命だったのかい?」


マホッシー
「そうだねー」


マリーン
「………」


マホッシー
「話が 逸れちゃったけど~

もともと おいらは 消える 運命に あったの~

だから~ マリーンが

気にすることないんだよ~?」


マリーン
「それでもだよ!!!

あたしにとっちゃ、あんたも大事な存在なんだよ!
簡単に割り切れるモンじゃないよ…」


マホッシー
「『大事』…
ふふふっ 
   なんか 不思議な感じ~♪

心が ホワホワする~~~♪

コレ なんだろう~?」


マリーン
「バカだね。『嬉しい』ってことだよ。

あたしの言葉を嬉しく感じる
          魔神なんているもんかい…

あんたは、『魔神ジャイラジャイラ』じゃなくて、
あたしの相棒の魔法の帽子…

      マホッシーなんだよ。」


マホッシー
「そっか。

おいらはもう魔神じゃないのか~

もう 願いを 叶えなくて いいのか~
もう 代償を 求めなくて いいのか~

それはイイなぁ~♪

ふふふ

ねぇ。『リィン』

おいらはもう 大丈夫だよ~」


マリーン
「!?
一人でスッキリしてるんじゃないよ!」
強く握りしめた拳が小刻みに揺れる。


マホッシー
「でも~」


マリーン
「わかったよ…

 あんたが覚悟決めてんのに
 あたしがグダグダ言うのは筋違いだね。」



それ以上マリーンが何か言うことはなかった。


              
                          to be continued



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