オルカの冒険日誌

夜の神殿に眠れをテーマにした6軒の家で織りなす
全6話の物語。
「二人が求めた世界」

語り部として、物語を語りながら案内するツアーを
個人、団体様向けに開催しています。

その語りのもとになっている物語。

この日誌は
・夜の神殿に眠れ
・メインストーリーver.5までの物語
上記二つのネタバレを含みます。
またそれをもとにした二次創作作品です。

注意してご覧ください。

ネタバレと二次創作ですよ？
本当に注意してくださいね？

第六話「Day Break」#11



結界を破壊したクーストースが棍棒を地面に叩きつけながら二人に近づいてくる。その様子からあからさまに苛立っているのがわかった。

クーストース
「一度成ラズ　ニ度マデモ　我ノ邪魔ヲ…」


リィン
「邪魔なのはどっちだい！！！
　せっかくの再会に水さすんじゃないよ！」


ラウル・クーストース
「！？」
突然のリィンの言葉使いの変化に二人は動揺する。


ラウル
「リィン…さん？」
動揺したラウルはつい敬語になってしまう。


リィン
「ん？なんだい？ラウル。
　そんな他人行儀な呼び方し…
　あぁ……」
リィンも自分の喋り方がマリーンだった時の喋り方だと気づく。

リィン
「…事情は後で話すから、今は聞かないでおくれ。
　簡単に説明できるもんでもないからね。」
気まずそうに頭をかきながら話すリィン。


ラウル
「…わかったよ。」
そんなリィンの様子にラウルはそれ以上は聞くのを
やめた。


リィン
「すまないね。
…さて、それじゃ目の前の問題を片付けようかね！」

ラウル
「あぁ！そうだな！」
リィンとラウルは武器を構え、臨戦体制になる。



クーストース
「威勢ダケハ　イイナ！

ダガ　先程感ジタ　魔力ノ高マリモ
既ニ　消エ失セテイル。

今ノ貴様ラニ　何ガ　出来ル？」



リィン・ラウル
「！？」


ラウル
「…本当なのかい？」
クーストースに相対したまま小声でリィンに
話かける。


リィン
「残念ながらその通りだね。マホッシーなしじゃさっきみたいな強力な術は使えないね。
ラウルはなんかあるかい？」
リィンもまた小声で応える。


ラウル
「…準備に時間はかかるがとっておきの技はある。
　だが、その間身動きが取れないんだ…」


リィン
「そぉかい。
　ならアタシの役割は陽動と時間稼ぎだね。」


ラウル
「キミ一人でクーストースの相手をするなんて
　危険すぎる！」


リィン
「なぁ～に、ものはやりようさ。

それに元々あいつの狙いはアタシなんだし、
ちょぉっと煽ってやれば、脳筋をあしらうなんて余裕さね。」


ラウル
「それこそ危険だ！」


リィン
「どっちみちアイツを倒さないことには危険なことには変わらないよ。

なら、勝てる見込みに賭けようじゃないかい。」
不敵に笑いかけるリィン。


ラウル
「…キミにはかなわないな。
　だが、あまり無茶はしないでくれよ。」
少し呆れた声で話すラウル。



そして


拳を握った腕をリィンの方に差し出す。


リィン
「ふふっ」
さっきも見たしぐさだが、今度はさっきとは違い、
確かな絆を感じる。
その拳にリィンも自分の拳をトンっと軽く当てる。


リィン
「多少は目を瞑っておくれよ！」

ラウル
「リィン！」

リィン
「さぁて、さっきのお返しといこうかね！」
ラウルの返事を聞く前にリィンはクーストースに向かって走り出す。

クーストース
「今度ハ貴様カラカ！」
クーストースも棍棒を振りかぶり、応戦する。



ラウル
(本当無茶だけはしないでくれよ…

…始めるか。)


ラウルは大剣を大地に突き刺すと
意識を集中し出した。



ラウル
「太陽の恩恵を受けし全てのものよ。

太陽の民の末裔たる我が呼び声に応え、

我が願いを聞き届けたまえ。

我は望む。汝らのチカラを。

我と汝がチカラもて　

全てを焼き尽くす浄化の炎を生みださん！」



詠唱を終えると

射し込む太陽の光から、大地から、草木から、小さな光がラウルに集まり出す。

ラウル
(よし！あとはヤツを倒すだけのエネルギーが溜まりさえすれば！！！

リィン。もう少しだけ頑張ってくれ！)



                              to be continued


ご無沙汰しております。

年末に向けて多忙な日々が続いております。
なんか新しい変異株入ってきたし、これからまたどうなることやら…

最終話も11話目になりまして、ドラクエだとコレ→①11以降ないんですね…ちょっと表記変更です。

年内には終わらせたかったんですが終わりませんねw

気長にお待ちください(^^;;

ではまた次回！