オルカの冒険日誌

夜の神殿に眠れをテーマにした6軒の家で織りなす
全6話の物語。
「二人が求めた世界」

語り部として、物語を語りながら案内するツアーを
個人、団体様向けに開催しています。

その語りのもとになっている物語。

この日誌は
・夜の神殿に眠れ
・メインストーリーver.5までの物語
上記二つのネタバレを含みます。
またそれをもとにした二次創作作品です。

注意してご覧ください。

ネタバレと二次創作ですよ？
本当に注意してくださいね？
第六話「Day Break」#13


　

ラウルはリィンがグランドクラッシャーを喰らった時焦りから技を解こうとしたが彼女を信じ、技の完成を優先させていたがその後の光景に呆然としていた。

(勝った…のか？)



眩い閃光が今も尚ほとばしっている。






リィン
(これで終わってくれりゃぁいいんだけどね…)

術を解除しない限り、『光』は減衰しない。
上下、前後左右あらゆる角度からの攻撃によりHPが尽きるまで身動きも取れないはず。

それでもリィンは嫌な予感を拭いさることができないでいた。










そして










クーストース
「神ノ威光ニ　屈スルガイイ


時ヨ　静寂ニ　沈メ！」





『時』が止まる。







リィン・ラウル
「！？」

意識はある。だが体が全く動かない。


止まった世界の中でクーストースだけが悠然と動く。
リィンの術も『時間停止世界』の中では止まっているため、クーストースは棍棒で結界を破壊し、そのままリィンに近づいていく。


クーストース
「神ト　ヒトシキ　我ニ　抗ウ者達ヨ

汝ラハ　全テ　ヒトシク　無力ト　知レ」

棍棒を横薙ぎにし、リィンを吹き飛ばす。


リィンは悲鳴をあげることも出来ず、ラウルの近くまで転がる。



クーストース
「何カ　スルツモリ　ダッタヨウダガ

コレデ　終ワリダ」

ラウルを睨みつけながらクーストースは両腕に闘気を溜める。



デキュル
「お前の好きにはさせないキュル！」


ラウル・リィン
(デキュル！？)


今まで恐怖で動けなかったデキュルだったが
『時』への干渉を感じ取り、飛び出してきた。


そして、その小さな両手にチカラを集中させる。


それに合わせ、『時』が揺らめきだす。




クーストース
「其レ以上　チカラヲ
　　　　　　行使シテ　良イノカ？」

デキュルの輪郭がボヤけ、少し体が透けだす。

デキュル
「…構わないキュル

僕は二人が…大好きだから！！！



時よ！動き出すキュー！」

デキュルがチカラを放出すると止まっていた世界が
元に戻る。


ラウル
「！」

リィン
「ラウル！チャンスだよ！」

リィンが声をかけた時にはすでにラウルは攻撃準備が整っていた。

ラウル
「クーストース！

太陽の炎に焼かれて塵とかせ！

　　　　　アマテラス！！！」

ラウルに集まっていた光が紅蓮の大玉となる。

そして、ラウルが腕を振り下ろすとクーストースに
向かい飛翔する。




クーストース
「グギギギギ！」

自分より大きい紅蓮の大玉となったアマテラスを
クーストースは両手で受け止める。


「コノ…程…度ノ　
　　　　　　　　　　攻撃…ナド！！！」

その両手は徐々に燃え、両足は大地に食い込みだす。

                               to be continued