あるところに鬼がすんでいました
鬼は猫と一緒にすんでいました
そこで好きなものを食べたり猫にエサをあげたりしてくらしていました
鬼は猫にやさしい鬼でした
でもやさしい鬼も外にでるとやさしくなくなります
鬼はとてもつよかったのです
ぶきもぼうぐもないのに鬼にかなうものはいませんでした
鬼はまわりの人やまものからものをうばう鬼でした
だから鬼はいつもひとりぼっちでした
ある日、ぼうけんしゃたちが鬼をやっつけようとしましたが 鬼のごはんがすこしふえるだけでした
それから鬼は家にかえってごはんにしようとおもいました
家にかえると おさらはわれていて、ベットはめちゃくちゃ
おかねやたべものはなくなっていました
猫も うごかなくなっていました
鬼はだれかがどろぼうをして猫にもひどいことをしたのだとおもいました
鬼はおこりました
けれどだれがやったのかわかりませんでした
鬼はなんだかなんにもやるきがなくなりました
ごはんもたべませんでした
それから何日もたったあと 鬼の家に旅人がきました
旅人はすこしやすませてといってすわりました
鬼は旅人をみて どろぼうをしたのはだれ?とききました
旅人はしらないようです
こんどは旅人が なにをとられたの?とききました
鬼はたくさんのたべものやおかねをとられた といいました
また旅人が どうしてたくさんあったの?とききました
鬼はたくさんうばったからといいました
旅人は じゃあうばわれてもしかたないね といいました
鬼は猫のことをおもいだしました
猫もひどいことされてもしかたない?と鬼はききました
旅人はくびをふります
猫のことをおもいだしたら鬼は泣いてしまいました
鬼は人のものをうばうわるい鬼でした
猫はわるくもないのにひどいめにあいました
鬼はつよいのにわんわん泣きました
ずっとごはんをたべなかった鬼はそのままうごかなくなりました
旅人は鬼がかわいそうだなとおもいました
鬼はまわりのいきものをまもってあげれたらこんなことにはなりませんでした
旅人はうごかなくなった鬼でなにかつくろうとしました
こんどこそ だれかをまもれるように
泣かなくていいように
鬼の願いが叶うようにつくりました
できたのは たて でした
やさしくてつよい鬼という オーガ
オーガシールドと旅人はなまえをつけました
鬼は今日もだれかをまもっています
おしまい