「あっ流れ星!」
「全然見えねぇぞ?」
「ほらあそこあそこ!」
「ん〜?どこだよ?」
「見えないって事はこりゃくーちゃんの願いは届かないのかもね」
「はんっ…そんな事よりなんかお化け屋敷あるそうじゃんか」
「えー、ウチ怖いの嫌だぁ」
「なんでも怖くないのもあるらしいじゃねぇか」
「うーん、それならいいかなぁ…」
ざっ…ざっ…
「可愛いね!」
「ここに来るまでうさぎの霊に祟られたのは初めてだったな…」
「こうして見ると子供騙しなもんだろ?」
「この光は何なの?くーちゃん」
「…そりゃお前火の玉だろ」
「人の霊ってコト!?」
「勿論作りもんだろうけど案外本物が混じってたりしてな」
「もー!」
「そろそろ帰るか、思ったより楽しかったな」
ざっ…ざっ…
ガタガタガタ…ヒュッ…
「ちょ…えぇ!?何やってんのお前!?」
「え?」
「そんなとこ乗ってあぶねーだろ、さっさと降りろよ」
「もー…くーちゃんまた驚かせようとして〜」
「んな手すりの上乗ってはしゃぐ歳でもねぇだろが…」
「さっきから何を言ってるのくーちゃん…?」
「だから…さっさと降りろって」
「もー、ウチはこっちにいるよ?」
「あぁ??ここにいないならどこにいんだよ??」
「後ろだよ」
「あぁ!?」
…
「モー、ハヤクイコウヨクーチャン…」
「うわぁぁぁ!」
悪夢から醒めた時、悪夢より遥かに恐ろしい デートする相手いない という現実を見る羽目になるという