「ゴォ。」
「おっ、ゴレムスじゃにゃあか!久しぶりにゃ」
「ゴォ〜」
「最近はどうしてたにゃ?」
「ゴゴッゴ〜…ゴ〜」
「庭の散歩かにゃ?退屈そうでいいにゃ〜?」
「ゴォ。。。」
「にゃに?本当は自分も戦いたい?」
「ゴッ」
「みゃ〜、おみゃぁの力じゃちょっと厳しいにゃあ」
「ゴゴッゴッゴッゴ、ゴゴゴ…」
「にゃににゃに…?ゴーレム語はクーネスに習ったけどやっぱ聞き取りづらいにゃ」
「ゴゴ…ゴーゴ…ゴォ」
「そんな事言ってもオイラ達仲間モンスターは早くて強くてなんぼにゃ。おみゃあみたいな鈍足耐久なんて誰が使うにゃ?」
「ゴォ。。。」
「聞き捨てなりませんねプリズニャン殿」
「おみゃあはドブ人形の…」
「どろにんぎょうではなくパペットマンです!プリズン殿、ゴレムス君に酷い事を言い過ぎじゃありませんか?」
「そんな事ないにゃオイラもローブしか着れない爪アタッカーという長年底辺のゴミだったからわかるにゃ」
「ならもう少し優しい言葉をかけてあげても…」
「でもゴレムスは一度たりとも活躍したのを見た事がないにゃ。ドルボードレースでプレイヤーの視界妨害役として目立ったくらいだにゃ」
「あの一件以来ゴレムス君は反省しサイズを縮小しましたね…悪いのはいつも操る人間男だというのに」
「バトルロードでもいたら目障りにゃなんか役に立つところあるのかにゃ?」
「彼の耐久力は随一ですよ?」
「当たったらアウトな攻撃が飛び交うネトゲでそんなもの評価されないにゃ、オイラ達は蘇生、即攻撃の使い捨てが1番活躍するにゃ」
「そうかもしれませんが言って良いことと悪いことがあるでしょう」
「良識ぶるにゃ!おみゃあだってニードルマンが評価された裏で一定の指示を得て同じドラクエ5組のゴレムスを下に見てたにゃ」
「私はそんな事…それにゴレムス君はドラクエ5 ではその人ありと謳われたものでしたよ」
「ゴォー!」
「リメイク版ならオイラもいたしオラクルベリー周辺と早い段階で加入するからぶっちゃけゴレムスより活躍の息は長かったにゃ」
「ゴォ。。」
ミー…
ミー…
「おー、よしよし…」
「ゴッ…」
「そうにゃ、オイラ子供もできてますます忙しいのにゃ。今まで全然使われなかったのに気づいたら最強のタイガークロー使いだにゃ」
「ゴォ〜…」
「とにゃかく、今のおみゃあじゃ戦力どころかみんなの邪魔だにゃ。大人しく畑のとなりで撫でられるの事が、つけもの石にゃお似合いだにゃ。まぁおみゃあなんか誰も庭に置かないけどにゃ」
「ゴォ……ゴォ…」
「プリズニャン殿…言い過ぎですぞ!クーネス様に報告させていただきます!」
「なんとでも言えにゃ、同情なんて戦う為に生まれたコイツにゃ必要ないんだにゃ」
ざっざっざっ
「おいおい、ゴレムスがなんか悲しんでるじゃあねぇか」
「ゴォ…」
「いじめじゃないにゃ、忌憚の無い意見交換ってやつにゃ」
「んー、ならいっか」
「いいのかよ」
「ゴッ!?」
「クーニャス、お前ならゴレムスの良いところあげれるかにゃ?」
「ドラクエ5 で強かった!」
「いや俺たちスライムナイトだろ?」
「過去の栄光より今だにゃ!なんかにゃいのか」
「んー、バトルロードでも弱いし画面見づらいし…愛嬌も別にないし、両手剣は不遇だし、サイズも縮んで嫌がらせにも使えなくなったし、言われてみりゃなんも活躍してないな!おとるほうせきとおなじで!」
「アイツは1番役に立たないってもう芸風だから無敵にゃ、申し訳程度に盗み金策にも使えるしにゃ」
「まじか!早速アイツ連れ出してやらないとな!」
「…ッ!!ゴッ…ゴッ!!」
ドシン!ドシン!ドシン!ドシン…
「あっ!ゴレムス!!まだお前のダメなとこ伝えてないぞ」
「まだあんのかよ…」
(洞窟で啜り泣く音)
「ゴォ……」
いじめは良くないけど社会にでると容認されんだなこれが