登場人物(魔物)
リザレクト アカツキショウグン
ジョー さまようよろい
レムリア エンゼルアーマー
バラモス バラモス
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青空の下、一つの闘技場で一つの試合が終わった所であった。
リ「ふー…やっぱ試合終了後の風は心地が良いぜ…!」
ジ「マイエラ修道院の聖騎士らを相手にした剣技、今も磨かれているぞ、プチノン…」
レ「…勝利。」
各々が武器を収める中、傷だらけで倒れ伏していた対戦相手のバラモスが体を起こす。
バ「いや負けたワシが言うのもなんだが…」
”「ワシ相手に憂さ晴らししに来て貴様ら楽しいか?」
チーム「楽しい。」
バ「死んだ魚のような目をして言う事じゃない…」
兜をたたきつけてリザレクトが口を開ける。
リ「い~~やウチのフライト、全ッ然様子見に来やしねーんだよッ!!」
”「いざ来たと思ったら『トレーナーとハンターに忙しい』だと!?ざけんな!!」
レ「…元々そういう奴だ。」
リ「指揮を俺に任せて自分は遊びだと!?トカゲ頭で24匹も制御できると思うなよ!クソッ!」
バ「そこは自虐するんじゃな…」
ジ「…前任のエスパーダ氏も言っていたが、随分といい加減だったと聞いたな…」
エスパーダとはフリューゲル騎士団の副騎士団長だったシュバルツシュルトだ。今は自らの修行として不思議のダンジョン踏破を目指しているらしい。
リ「…いや、アイツはアイツで裏の顔はマイラーだしエンタシスマンに憧れて芸を練習してる変人奇人だし人の事は言えんけどなー…」
バ「だがあの頃のエスパーダとジョーは変わらない実力なんじゃな。」
ジ「彼も実力者ではあったが、私も日々成長している。地方に腰を据えていた頃とは違うさ。」
リ「そうだぜー、この前のバトルロード同盟は俺よりもジョーが活躍したからな。負けてられんぞ~レムリア~」
レ「あ、クソ★3因子出せやコラ………何だ?」
リ「主の旧媒体使ってなァァァーに最近話題らしいアレをやってやがるゥー!!」
レムリア に 雷鳴斬り !
レ「ぬおおおおーーーーッせめてバッジを外してくれェーーーーッッ!?」
リ「昔はエスパーダや俺より強かったのに今やこの二色鎧野郎にあるのは牧場で喰らった分の肉の厚みと重みだけだ…全く」
バ「おぬしも性格にそぐわず大変なんじゃな…」
リ「…まぁ、フライトの奴が居ないと色々困りごとが起こるんだが、それでもアイツはやっぱり主だからよ。」
”「次に様子を見に来るときまで、力を付けて見返す。そうするだけだ…」
バ「…野生化中、転生してアカツキの心を覚える前からおぬしは面倒を見てもらっていたからの。ワシにはわかるぞ…」
レ「この中でリザレクトとフライトの仲一番知ってんの虐められてるバラモスってのがウケるな。冒険日誌に書いとくわwww」
リ「レムリア、天使のわっか外れてる」
レ「あっスマソ」
リ「そんなナリでスマソとか言うな」
レ「…面目ない」
ジ「なんだかんだ言いながら、固い絆で結ばれているのだな。」
”「私もエイト殿の力に心打たれ、ともにバトルロードを制覇しに赴いた日々が懐……‥」
リ「…ジョー」
ジ「エイト殿ォ…私はまだ戦えるう…何故、何故Dランク辺りから捨て置くのですか…エイト殿ォ…!!」
リ「あ~あ~ジョーがさまよいだした。誰か担架を寄越してくれ~。」
リ「…そうだな。生きていくぞ。フライトと、頂上を取るためにな!!」
バ「よく言うた!それでこそ仲間モンスターの鏡じゃ!!」
レ「このカバ魔王の癖に聖人すぎん?」
リ「レムリア、輪っか~~~」
バ「…ところでそのフライトのログイン通知ドラキー、さっきからこっち見て居心地悪そうにしておるが?」
ドラキー「…すいませんなんかすごい勢いで闘技場籠ってるんで言えなかったんすけど、今日5時間前からログインしてます」
リ「あァ!?アイツさてはまたドレアやるだけやって失踪するつもりだな!?くたばれや!!おい行くぞレムリア!!」
レ「…素早さ不足」
バ「ハハ…騒がしい限りじゃの…」
”「ん…オイリザレクトとやら!兜落としたままだぞ!!」
こうしてフライトが失踪するたびにいつも巻き起こる茶番であった。
探り探りの時代、
リザードマンしか友達の居ない時代、
チームに所属していた時代、
フレンドが居た時代、
まだ己が幼い時代、
一つとして同じ仲間、環境は無かったが
それらが全て楽しい思い出である事は変わらなかった。
ふらっと戻ってきてはまた新しい思い出を紡いでいく。
彼と彼の仲間は、アストルティアの時の流れと共に育ち
その姿や心を装備と共に変えていく。
アストルティアの光の河は、相も変わらず美しい。