あれは2年前、当時のラスボスであるネルゲル。
辛くも倒して、適当に図鑑埋めに奔走する毎日。
出会ったのが、イエロバングル・グリンバングル。
みやぶってさっさと倒してやるぜ~
イエロバングルの攻撃、サポートAは死んでしまった。
ファッ!?
グリンバングルの攻撃、サポートBは死んでしまった。
まてまてまて、早い早い早い。
こりゃあかんと逃亡を謀る界王神。
魔人ブウの攻撃、界王神は両頬をつぶされ下に叩きつけられた。
か・て・っ・こ・な・い。
あんなの無理でしょ・・・
何かの間違いだと思い再戦する界王神。
夢なんかであるはずもなくあっという間に全滅。
ラスボスであるネルゲルより強いんじゃないの・・・
そんなことを思いつつ図鑑埋めはこの二匹によって阻まれてしまった。
Lv55へのアップデート、Lv50で止まってた職業をLv55に引き上げる。
そしてある日思った。今ならバングルに勝てるかも!?
何を根拠にそう思ったのか、界王神はLv55サポートを連れてもう一度あの草原へ。
界王神はサポートに言う、「さぁ、怒って貴方の真の力を見せてください!」
サポートは震えながら、何か大きな気を感じる、と言う。
その次の瞬間、「邪魔だよ・・・消えちゃえ!」、サポートは死んでいた。
一人で勝てるはずもなく、同じようにボロクソにされてしまった。
あいつらには勝てない・・・ガタガタ震えながら彼は近づくことをやめた。
彼に充分すぎるトラウマを与えた。
忘れ去られた頃、界王神は再びこの世界にやってきた。
Lv55で止まっている界王神の周りは皆Lv80になっていた。
北の界王神も、南の界王神も、西の界王神も、皆Lv80だ。
そして彼らは余裕であのバングルを倒しているという。
嘘だ!、何かの間違いだ!、信じない彼は誰も近づかなかったあの地へ行ってみた。
するとどうだろう、「勝てんぜ、お前は」と言いながらバングルを圧倒している。
界王神は口を大きく開けながら驚くしかなかった。
世界を見渡すと、彼が救った街でまた何か問題が起こっていた。
彼はバングルを忘れ、救った街の問題を解決していた。
モンスターが一杯で困っている人もいた、彼はその問題の解決に勤しんだ。
中にはバングルがリストに出ていたが、苦い顔をしながら彼は選ぶのを避けた。
他のモンスターを倒し、問題を解決すると同時に彼は強くなっていった。
世界のトップレベルが集うとされるコロシアム。
彼はまだ出てはいないがそのコロシアムに出れるLvに達していた。
そんなある日、草原のフォレスドンを倒そうと近道にバングル地帯を通った。
以前は通るだけでも避けていたのに、彼はまた変な強気を持ったのか。
避けていたが見つかって戦闘になる。彼はやはり恐れていた。
しかし、逃げ出さなかった。この一体二体倒すことに全力を注ぐ!
そう決めた彼は、スリープダガーで攻撃!。イエロバングルを眠らせた。
彼は拍子抜けした。あんだけ無敵に強かったのに、眠るのかよ!、とツッコんだ。
もう一体のほうは彼の仲間が倒した。仲間も死なない強さを身に着けていた。
彼は言った。「勝てんぜ・・・お前はあああああ!!!」
彼は勝った。そして思った。こいつら・・・弱体化したのか?
以前の鬼畜な感じがない・・・、運営に弱らせられたというのか!
ある日、彼はバングルのリストを手に取った。
調子に乗らせると危ない奴らに変わりは無い。
だが彼は言った。奴らは眠るのさ。眠らせれば余裕さ。
その言葉通り、彼のスリープダガーが次々と決まり、怖いものではなくなっていた。
しかし彼は死んだ。バングルの本気を受けたのだ。
バングルは言った。「そんなのイヤだああああああああああああ!!!」
口から吐き出した大きな気が彼を貫いた。
仲間に生き返らせて貰ったものの、バングルの本気は侮れなかった。
彼は、50匹倒せるもんなら倒してみやがれバカヤロー!、のリストを達成した。
時間はかかったものの、彼は倒したのだ。
あんなに強かったバングル、倒せるようになった!
Ver1.0にいた敵とは到底思えない。何でこんなに強いんだ!
あまりの鬼畜っぷりに弱体化でもされたのか、今では余裕だった。
彼の元気玉がバングルを貫いた。これでやっと図鑑埋めができた。
2年越しの思いは、今ようやく終わった。トラウマでもなくなった。
おまけにレアドロが2つ出ていた。単価1500Gになるらしい。
未知なる世界にはこれよりも強いのがいるらしい。
彼の図鑑埋めはまだまだ続きそうである。
To Be Continued...