※前回に引き続きどうでもいい日誌です。黙って回れ右推奨。
一応前回からの続きなので、どうしても読むなら前回からどうぞ。
まともな休みが無いまま彼は12連勤していた。
12連勤目にして彼は疲れてオンゲにすら手を出せなくなっていた。
やってもすぐに寝落ちするだけな彼は寝ることを選んだ。
12月16日火曜日、今回はここから始まる。
この日は午後から雨予報、彼は傘を持って家を出る。
彼は忘れやすい。午前中降って午後止んでたりしたら彼の忘れる率は80%を超える。
脱線した。帰るときに降ってなければ彼は忘れるだろう。
会社に着く、この日は彼にとって何よりも大事な用事がある。
夜は早めに帰りささっと行く計画を彼は立てていた。
行きは雨降ってなかったが忘れず会社まで持って行った。
この日は数ある書類を作り上げまとめる作業だ。
ある程度目処をつけといた彼は14時ぐらいにはすべてが終わる。
この時点で帰れればいいのだが、そうはさせてくれないこの国のシステム。
国というか会社なのだがどの会社も最低限定時までは何かさせる。
その何かを任されたのは他の人のヘルプだ。
「めんどくせぇ・・・」
彼の最近の口癖だ。事あるごとに言う。
やる気スイッチが下がり気味の彼に手伝わせてる先輩が言う。
『今週土曜日出てもらうかもしれん』
「は?」
彼は一瞬固まった。何言ってんだこいつ・・・
「ふざけんなよ?」
とは言ってないが彼は言った。
「用事があるんで無理です」
さらに追加でこう言った。
「あなたが次の土曜日休んでいいって言ったので用事で埋めたんです」
次の月曜日は有給を取り4連休が確定済み。用事で埋め尽くしていた。
『あー・・・、じゃあいいや』
何か引っかかるが土曜日の休みは死守した。
土曜日まで用事キャンセルしたら、4連休の予定が全て崩れる。
それだけは回避できた。彼は一安心した。
だが先輩はさらに言った。
『悪いんだけどさ、今日30分ぐらい残業してくれない?』
「え?」
思わず顔をしかめ首をかしげる。
「え~・・・」
『何、何かあるの?』
「用事があるんですよね・・・」
『あー、んじゃいいや』
意外とすんなり通った。荒れるかと思ったが彼の言い分は2つとも通った。
話の分かる人でよかった。
30分どころか少しでも出るのが遅ければ用事に間に合うかも微妙な時間。
定時ですら危ういのに冗談じゃない!!
彼は心の中でそう考えたので言われて即、顔をしかめたのだった。
2週間前、彼は同じように業務をしており、定時前に出れるはずだった。
ところが不要な残業を言い渡され結局定時を10分ほど過ぎた。
間に合わない!!、彼は用事に間に合わせようと走った。
電車を一本でも早める!、彼は走った。
いつぶりかの全力疾走。彼は途端に疲れた。
電車で回復させよう。しかしこういうときほど座れないものだ。
次は割と大きい駅、大体の人はここで降りる。
だが目の前にいる人は降りない。
「チッ(このクソジジイが・・・)」
回復させたい彼にとっては邪魔でしかなかった。
結局乗り換えて帰るまで彼は座れなかった。
界王神界駅についてからが彼の本番だ。
自転車で用事を全うする目的地に向かう。
「ゼハー・・・ゼハー・・・」
ギリギリ間に合わせ用事クリア。しかし彼の体は弱っていた。
翌日、お休みの水曜日。しかし彼の体は普通ではなかった。
どうやら風邪を引いたらしい。年に一度ぐらいの頻度で彼はこうなる。
「めんどくせぇ・・・」
また言った。のど飴で治そうとするが今回の風邪は長いようだった。
翌日、結局回復しないまま12連勤の最初が始まった。
そんな2週間前のこともあり、彼は今回はゆっくり駅まで歩くつもりだった。
定時になり彼は即退社する。
しかし生憎の雨だ。駅に向かう人も多い。
横に並んで歩く複数の人が何と邪魔なことであろうか。
しかも傘持ってるのでその邪魔な幅が道いっぱいに広がっている。
少しでも早歩きしたい彼にとっては最高の邪魔だった。
前が遅いので彼は思ってるほどスピードが出せない。
結局駅に着いたのは2週間前より遅いという結果に。
「あーめんどくせええ」
歩きの遅い人らに合わせることに彼は苛立った。
間に合うか微妙な時間になっていた。
「ゼハ、ゼハ・・・」
(バキンッ!)
「何でだよ・・・」
彼に何が起こったのか
To be Continued...