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釣りキング

アシェルス

[アシェルス]

キャラID
: FV948-639
種 族
: エルフ
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 99

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アシェルスの冒険日誌

2014-12-29 01:46:53.0 2014-12-29 02:15:26.0テーマ:その他

(5/5) 界王神の憂鬱

※どうでもいいシリーズ最終話です。最後までどうでもいいです。
 見ないほうがいいけど、見るなら第一話からどうぞ。





12月16日火曜日

荒れ狂う天気の中、とある界王神は仕事を終え、必死に用事に向かった。

雨だが傘も差さず必死に自転車のペダルを踏む彼に不幸が舞い降りた。

自転車のチェーンが外れ、用事の締切時間に間に合わなくなってしまった。

ずぶ濡れになりながら辿り着いた彼を待っていたものは、普通の応対だった。

必死に頼み込むことだけ考えていたのだが、無事に受けられた。

しかし、帰りは外れたままの自転車が待ち受けている。




雨は止んでいた。

彼は自転車を発進する前にチェーンを直そうとしていた。

しかしこれが直せない。外れ方が悪く、これはどうにもできなかった。

その様子を見ていた人がいた。送迎バスのドライバーさまたちだ。

年配の人らが彼の様子を見て気にかけてくれた。

そしてチェーンを外して戻そうと試行錯誤してくれていた。

半ば諦め気味な彼なのだが、その優しさに涙が出そうになる。

彼は涙もろい。感動系の話にはめっぽう弱い。

漫画で泣いたものはダイの大冒険のバランの死亡シーンとのことだ。

親子の感動話は効果抜群のようだ。いい話あったら勧めてみたまえ。



結局外すことはできなかった。

近くの自転車屋があるか聞くが、既に20時をまわっている。

『近くにあるんだけども、もう閉まっちゃってるよ』

との答え。そりゃそうだ、と彼は引きずって帰るしかなかった。



ここで彼は思った。

「そういえば、チェーン外れてからは傘差せばよかったな・・・」

必死になっていた頃を思い出し、出てきた言葉がこれだった。

当時は必死過ぎて何も考えていなかったことがよくわかった彼だった。



とぼとぼ、と彼は歩く。家までは時間にしておよそ1時間ほど。

結構な距離だ。人によっては長いと言う人もいるだろう。

日頃ブラブラ出歩くのが好きな彼にとっても長かった。



彼は思った。

「誰かと話でもしながら帰れば気が紛れるんじゃね!?」

そう思った彼は早速通話を試みる。

話に応じてくれた人はまさに天使と書いてエンジェルと読む人だった。

「今日こんなことがあったんすよ~・・・」

彼は若干気を落としながら話す。

エンジェルの都合により話せた時間は10~15分程度。

彼は癒しを貰い、こう思った。

「明日からも頑張るぞー!」

単純なやつだ・・・。





「ラーメンでも食べて帰ろう」

寒い季節はラーメンが恋しくなる。彼は冬のラーメンが大好きだ。

目当てのラーメン屋は道を一本間違えたので辿り着けなかった。

しかしもう一軒あることは計算済みだったので、彼はそっちを目指した。

目指してる途中で気付く。

「そういや、22時ぐらいまでやってるとこあるじゃん!」

彼が最近自転車を買い換えた店、そこは修理などの預かりは22時までしていた。

しかし自転車の購入は19時までらしい。何でなのかは知らない。

日頃利用していないせいか、こういうことに気づくのは遅い。





ラーメン食べ終わった時点で21時15分。

そこから店までは徒歩だと10分ぐらいかかるところだ。

時間的には余裕だった。彼は店を目指して歩き始める。



店に着き、係員を呼んでもらうとものの数秒で直してもらえた。

さすがその道のプロ。いくらか聞いたら無料とのこと。

気持ち的に5000円ぐらいやってもよかった彼は無料に感動した。

さらにブレーキもおかしくなっていたようで、その調整もしてもらえた。

それも無料だ。何ていい店員だ!。彼は感動した!。





いろいろあったものの、用事には間に合い自転車も直り全て解決したのであった。

こんな不幸なこともあるが、ちゃんといいこともあるものだ。

彼はひどく落ち込んだものの、その日の終わりには笑っていた。

次の用事を目指し明日からも彼は業務を遂行する。





彼には目標があった。それについてはまたどこかで。

彼の旅はまだまだ続くようである。





界王神の憂鬱   完
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