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剣聖

レシア

[レシア]

キャラID
: QA391-539
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: スーパースター
レベル
: 116

ライブカメラ画像

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レシアの冒険日誌

2014-03-13 22:06:25.0 テーマ:その他

対魔戦記3  不死身の敵に挑む

「そろそろアルグタネスの巣穴ですぞ」
側近の声にアルスの表情は引き締まる
魔物の襲撃を受けたという義勇軍の一部隊から
アルグタネスと人質が一緒にいるという報告を受けたのだ
つまり、人質を助けるなら必ずアルグタネスに遭遇する
「巣穴の外にアルグタネスを誘き寄せ
    王国軍三千が足止めする
    その隙をついて義勇軍を巣穴に突入、人質を救出させる」
もう一度、作戦を声に出して確認した
側近が不安そうな表情になる
「巣穴から義勇軍及び人質が抜け出すまで
    我らはあれを抑えておけるでしょうか」
「弓と魔法で遠距離から攻める
    誘き寄せる際に兵に被害は出るだろうが
    機動力を捨てた重装歩兵ならば、どうにかなるかもしれない」
そう言うアルスにも、自信は一欠片もなかった
アルグタネスの爪は鉄を紙のように裂く
ブレスを吐けば近づくことなくこちらを殲滅できる
それ相応の犠牲は覚悟しているが
それが成功に繋がるとは限らないし
それ相応の犠牲というものが
全滅ではない保証もなかった














まるでそれを見通していたかのように
アルグタネスは、王国軍が挑発のため放った炎が燃え広がるのと
同時に出現した
漆黒の鱗に燃え盛るような紅い瞳
その背に広がるは二対の巨大な翼
その姿の偉容さに王国軍の誰もが息を呑んだ
『愚かなる人間共よ。我が領域を荒らしてなんとする』
突如として響いた、厳格でありながらも清澄な声が
目の前の邪竜のものだと気づくのに
アルスは数秒を要した
「黙れ!二百年の長きにわたり、黒恢山脈を
    通る人間を殺し、グランヴェールを孤立させ
    それを憂いた我が父をもその牙にかけたこと!
    決して許さぬ!」
負けじとアルスは言い返すが
アルグタネスは落ち着き払っていた
『貴様らとて家に住み着いた虫や鼠を殺すだろう?
    それと同じだ』
「人を虫や鼠と同じにするな!」
『同じだよ。我ら竜から見ればどちらも平等に無価値だ
    いや、その傲慢なる心が存在する分
    人間の方が下かもしれぬ』
「この……!」
『言い返せぬか?愚かなる人間のアタマで
    世界の主たる竜を越えられると思ったか
    やはりその傲慢、気に入らんな』
アルグタネスが天を仰ぎ、ブレスの体勢に入る
「若!!」
アルスの側にいた老人が叫び、手をのばす
「ヒャダルコ!!」
老人の手から氷の塊が出現し、アルグタネスに
向かっていく
それと同時にアルグタネスは炎を吐き出した
炎は氷塊と激突し、相殺した
「全軍、展開!死なぬことを最優先!」
アルスの号令と共に軍勢が動き出す
弓兵が矢をいかけ、アルグタネスを挑発する
アルグタネスは弓兵へと突進していき
物陰から人間が飛び出していったことには気づけなかった















「誰かいるのか?」
グランヴェール国王バルスルは目の前の闇に問い掛けた
アルグタネスはバルスルと数十人の兵を殺さずに
数人ずつに分けて幽閉している
必要最低限の食料しか与えられず、一日中暗闇の中で
バルスルも生存者たちも疲弊しきっていた
「王さま!アルス王子様が助けに来ましたよ!
    一緒に行きましょう!」











アルグタネスの攻撃は苛烈だった
逃げつつ、可能な限りの反撃を行っている
王国軍だが、その猛威に既に七百の兵が犠牲になっていた
「三割まであと二百……」
アルスは思わず呟いていた
軍はその三割の人員を失うと壊滅すると俗に言われる
王国軍三千は既に七百の犠牲者を出しており
怪我人を含めれば戦闘不能者は二千に近い
軍としては半壊なのだ
このままでは壊滅も避けられない、その時
アルグタネスの巣穴から人間たちが走り出てきた
その中に、父バルスルの姿が見え
「……父上!よし、やったぞ!作戦は成功だ!」
アルスが叫んだのと同時に
「義勇軍よ、よくぞやってくれた!
    王子!あとは我らに任せ撤退を!」
近衛兵長が叫び、騎兵を率いてアルグタネスに
突っ込んでいく
「近衛兵団!陛下を守りきれなかった無念を
    二度と味わうな!突撃!
   この身をもって主を守りきるぞ!!」
近衛兵長の号令に騎兵たちが続く
その突撃の意味が理解できるからこそ
アルスはその目から流れる涙を止められなかった
「撤退!全軍撤退!
    近衛兵団の捨て身の献身を無駄にするな!!」




アルス率いるグランヴェール軍がバルスルを救出し
王都に帰還した時
残っていたのは国王軍わずか千と義勇軍八百のうち六百だった
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