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剣聖

レシア

[レシア]

キャラID
: QA391-539
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: スーパースター
レベル
: 116

ライブカメラ画像

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レシアの冒険日誌

2015-05-22 21:29:56.0 テーマ:その他

其は世界のなによりも白く  6





「お前が元凶か」
半ば困惑しながらもレシアは目の前の
人間……らしきものに問いかける
「そうだ。私が世界を塩の呪いに包んだ
既に我が体は人外のもの。我が精神は神の領域
貴様の生の最期、我が名を冥府まで抱いて行け」

ミルド。そう其は名乗った
レシアはゆっくりと剣を抜き、構える
「知るか。お前の下らない野望に
どれだけ多くの人が巻き込まれたと思ってる
お前は、許さん」
そう言い終わるよりも早く
レシアは踏み切り、間合いを詰める
剣へと魔力が伝わり、青く発光する
超はやぶさ斬り。そう呼ばれる剣の奥義

刹那に振るわれる4つの剣閃は
しかし、ミルドに届かず何かに阻まれる
障壁を張っているのか
「哀れ。たかが戦士ごときに我が守りは破れぬ」
そう言い放つミルドの目はレシアを
いや、人間そのものを見下しているかのようだ
だが。その言葉は今のレシアの逆鱗に触れた
「オレは……戦士じゃねえよ」
低い声で呟く
「オレを戦士と勘違いしていいのは
あいつだけなんだよ
けど、もうあいつはいないんだよ
守るもんなんて簡単になくなっちまうんだよ
だから、戦士ごっこはもう終わりだ」
レシアは片手剣と盾を愛用している
それは世の中一般における戦士の武器だ
しかし、彼はバトルマスター
何かを守るために戦う戦士ではなく
たとえ守りを捨てたとしても、敵を貫く剣

レシアの盾は身を守るものではない
自らの一撃を確実に相手に届けるため
敵の攻撃を受け流し、自分のたった一撃を
確実に当てるための道具だ
そんなレシアが慣れない戦士の真似をするのは
世界でたった一人のためで
けどその一人はこの世界にいなくて
そして、目の前のこいつが余計なことをしなければ
今もあいつは自分の隣にいたのかもしれない
あの笑顔で自分と一緒に歩いていたのかもしれない

ミルドが手をふりかざし
真っ黒な、まがまがしい光が
レシアめがけて放たれる
盾を構え、少し斜めにぶつけて光を受け流す
かする程度にしか光を浴びていないのに
それは言い表せぬほどの痛みをもってレシアを襲う
盾が砕け散る。ミルドは目の前まで迫っていた
黒い光を頭から浴び、一瞬足が止まる
全身にたとえようのない激痛が走る
「ぐ……がふっ」
口が血の味で一杯になる。血を吐いたのか
だが。

「今さら…止まれるかよ!」
気合いで腕を動かし
渾身の一撃を叩き込む
レシアの全身全霊の一閃
たとえ相討ちとなろうとも、ここでこいつを斬る
「禁忌・滅刃殺!!」
思い切り振り抜いた斬撃はミルドを切り裂き
禁忌の反動がレシアを襲う
体からいくつもの血しぶきが上がる
「ぐごっ……!?
人間ごときがこんな…!?」
ミルドが叫ぶ
滅刃殺を受けてまだ倒れないのか

レシアは限界を超えていたが
不思議と体が軽い
禁忌の反動で体中が血を吹き出しているのに
痛みを感じない
ああ……もしかしたらオレもお前のとこにいけるのかな
そんなことを考える一方で
体はミルドへの止めの一撃のために動く
さすがに滅刃殺をもう一度はなつ余裕はない
しかし、まだ魔力を振り絞れば放てるものがある
「わりぃけど……もうこれで散っとけ」
そう言って剣をかざす
雷が剣を走り、暗い地下室を青く照らす
「ギガ……ブレイク」
回転して振り抜いた稲妻は
今度こそ塩の怪物の命を摘み取った
ミルドの体がサラサラと音を立てて崩れていくのを
確認し、レシアの意識は暗闇へと落ちていった……








































塩化は止まった
レシアの一撃はミルドを貫き
世界中の塩の柱は魔力の供給を
止められてその機能を失った
ラ・エシェルに侵入していた他の冒険者によって
レシアは回収され、意識を取り戻したあと
クレアに事の次第を報告した

数日後にはセントシアより、世界へと
塩化終息の宣言が出され
実際、塩化はそれ以降おこらなかった
人々は歌い、あるいは踊ってこれを喜び
数日に及ぶ宴の後、塩化で滅亡した
街の復興に乗り出した



















夕日が水面を照らしている
きらきらと光を反射して輝く水面を
レシアはただ見つめていた
桟橋に座り込み、じっと水面だけを
見つめているレシアは
喜びに包まれた街の住民たちとは
違う世界に住んでいるかのようだった
これが夢なのか現実なのか
それすらもどうでもいい
ただ、ぼんやりと、虚無感に包まれて
レシアはそこにいた



















「ねえ、そんなとこでなにしてんの?
お魚みつかった?」
後ろからかけられたその声に
突如として意識が呼び戻され
立ち上がって振り向く













夕日に金色の髪を照らされて
彼女は立っていた





















~fin~
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