レシアの冒険日誌

来年の大河は真田丸だそうで
















ティア暦1600年
天下わかめの関ヶ原の戦に勝利し
エドの地に幕府を開いた徳川れし康は
先の太閤、豊臣れし吉の息子にして
唯一、徳川れし幕府に服属しない勢力であった
オオサカの豊臣れし頼が復興した
ホウコウジ・テンプルの鐘が
れし康を呪ったものであると
いちゃもんつけて
豊臣討伐の号令を発した


対する豊臣勢はその財力をもって
浪人を大量に雇用
天下の名城、オオサカ・キャッスルに
立て籠った
そして今…………
真田れし村もまた、オオサカ・ジョウに
入城したのだった


















「形勢は圧倒的に不利……」
「集まった浪人も大半は最期に
死に花を咲かせようという者ばかり」
「とくにあの真田殿じゃ
外に砦まで築いて……
噂ではキョウトまで攻めこもうと
しておったそうではないか」

「じゃが徳川軍があの砦に押し寄せてきた
時の働きぶりは実に見事であった」
「それもそうですな」
「あれ以来、敵もせめてまいりませぬし」





















れし村（この間は敵を上手くおびきよせて
打ち破ったが……
城は未だ包囲されている
いずれ打って出ねばなるまい）



「れし村さま…………！」

















「ん？……おお、いえ姫
雪も降って寒うございます
城内へお入りくだされ」

「れし村さま……！また
戦にいってしまわれるのですか！？」

「……それがしは戦をするために
ここに招かれて参った身ゆえ
心配ござらん。敵はたとえ一人たりとも
いえ姫のおわすオオサカの城に入れはせぬ」

「そうではありませぬ！
れし村さまのお命を
いえは心配し申し上げているのです！」

「いえ姫……それがし、かつて関ヶ原の戦の際
父とともに故郷はウエダの城にこもり
徳川殿の嫡男たるれし忠公の軍を
関ヶ原に遅参させてござる
あのときよりMt.九度にて
天下に忘れ去られて過ごしていたそれがしを
必要としてくださったれし頼さまのため
それがしは自らの命を散らすよりないのです」

「そんなの……わかりとうありません！」


















一方、その頃
徳川陣営


（筆者のミスにより
用意してた徳川れし康さんの
写真が出せません☆
メーンゴ♪ヽ(´▽｀)/）














「れし康さま…………
手筈、全て整いましてございます」

「うむ……わしももう70過ぎとるし
世の中、平均寿命は50歳じゃし
そろそろ戦もしんどくてならん
旗本8000騎に守られとるとはいえ
鎧もきとらんしの」

「そうですな、年ですな
はよくたばれ」

「ん？なんか、言った？」

「いえ、なにも」

「そうかそうか。んじゃ、ちゃかちゃかっと
終わらせたいし、はじめとくれ！」

「はっ……」

















徳川陣営、前線付近 「うっひゃっふぅぅぅぅ！！
将軍さまからいただいたこの大砲！
うなるうなるぜKUNIKUZUSI！！
オオサカの大砲の倍の射程
倍じゃ済まない破壊力！！
いけいけKUNIKUZUSIー！
あの城の天守ごとぶっとばせぇぇぇ！」











徳川勢の大砲の砲弾が
オオサカ・キャッスルの天守に命中
このことがきっかけで
れし頼の母、澱殿（よどどの）を中心として
徳川との和睦交渉が開始された

その条件はオオサカ・キャッスルの
外堀を埋めること










しかし















「れし康さま」

「んー？どしたった」

「オオサカの城の堀を
内堀ふくめ、全て埋めました」

「お！きたきたー！
これでもうあの城せめんの楽勝じゃん！
れし吉ちゃんが建てたあの城まじで
守りかったいからねー
こんまま食糧きらすの待とうかと思ってたけど
よかったよかった」

「とりあえずは和睦でいきましたが」

「あー、うん。いいよいいよ
まだ冬はこれからだし
わざわざ寒い中で戦したくもないじゃん？


全ては…………夏だ」