レシアの冒険日誌

ドクターれっしーの診療所、その3






はじまるよヽ(・∀・)ノ







「次の方どぞー」

『はい』






「本日はどうされましたー」

『あれ？不思議に思わないんですか？
喋る猫ですよ』

「誰もいない部屋から謎のシャウトが聞こえてくる
家で育ったのでそれくらいじゃインパクトはないです」

『シャウトですか？随分うるさそうですね』

「ぶっちゃけ怖いより眠れない方が深刻でした」

『僕もそんな家に住んでみたいなーなんてw』

「不眠症になりますよー」

『………』

「………」

『あ、僕ですか？』

「他に誰がいんだ」

『いや、そこの下半身が透けたロックシンガーかと』

「どう反応すればいいんですか、それ」

『……すみません、もう一度』

「どう反応すればいいんですか、それ」

『……すみません、もう一度』

「どう反応すれば……って何度言わせるんですか
文字数にひっかかるでしょ」

『すみません、そこのロックシンガーのシャウトがうるさくて』

「なんですか、それ
聞こえませんよ」

『あ、僕、不眠症なんです』

「話が急に変わりましたね
ていうか既に不眠症かよ」

『すみません、ぶるぶる震えてたようなので』

「いや、この程度で私は怖がりませんよ」

『いや、ロックシンガーが怖がってたので』

「だからんなもん見えないって
ていうか何でそっちが怖がってんの」

『さあ？』

「………
症状を聞かせてください」

『夜中のシャウトがうるさいんです』

「それ病気じゃねえよ
霊的なアレだよ」

『先生！僕、本気で困ってるんです！
対処法を教えてください！』

「信仰心スキルをレベル1に上げなさい」

『お祓いかよ』

「お代は受付にお願いします」

『あれ？軽く流しました？』

「診察は終了です。お代は受付にお願いします」

『いや、これ診察って言えますか』

「診察は終了です。お代は受付にお願いします」

『同じことしか言わねえ！お前は村人Aか！』

「昼寝の邪魔だ、さっさと帰れ」

『それが本音か！！』

「もう……お祓いしてほしいならお代は80000Gです」

『ダッシュでレベル上げしてきます』