ナドラガンドの闇の領域に入ったかいり達は闇の領域
とは違う別の洞窟に入っいた。
「ほんと!?」
マユミが驚いてクマヤンに聞く。
「確実じゃないけど可能性は高い」
笑顔で答える。
その言葉にわーい、わーいと両腕を上げ喜び宙を舞う。
「ドラゴンの洞窟?」
2人のやり取りに
「珍しいドラゴン達が巣食ってる洞窟があると書かれ
てる本があるんだ」
かいりの顔の前まで飛んで来て
「エンジェルウィップって言うわたしの武器があるんだって」
マユミが続いて答える。
「妖精用の武器や様々な武器や防具財宝を珍しい
ドラゴン達が隠し持ってるそうだ。」
クマヤンが詳しく説明する。
「そういう訳でこの洞窟を探索するんだが2人はどう…」
「燃えるわね!」
クマヤンが言い切る前に叫んだ。
「ドラゴンの洞窟なんてまさにドラゴンクエスト!
私の英雄譚に相応しいシチュエーションじゃない!」
かいりが1人異様に盛り上がりそれをヤレヤレと
見てるぱにゃにゃんが
「こんな状況で1人だけ帰れる訳ないじゃない。まあ、
こうなると思ってたけど」
観念してた様に言う。
「決まりだな」
4人でのドラゴンの洞窟(仮)の探査が始まる。
「じゃあ、さっそく出発ー!」
マユミが意気揚々と掛け声を挙げた。
ドラゴンの洞窟(仮)は入り組んでいて迷いやす
かったが罠などは無く旅なれた一行には苦には
ならなかったがドラゴンフライ、スカイドラゴン、
ドラゴンパピー、ドラゴンマッド、フーセンドラゴン と名前通り
ドラゴン達のオンパレードなのだが。
「おかしい」
第三層まで着いて疑問をクマヤンが言う。
「何が?」
「書かれてれたのとは違うんだ」
本に書かれてれることが全部正しいとは思わないが
ここがドラゴンの洞窟と言うには本と合わない部分が多い。
「ここがドラゴンの洞窟じゃないと言う事?」
マユミが神妙な面持ちで聞く。
「まだ断言は出来ないけどそんな気がする」
クマヤンとマユミの間にぴりついた空気が漂う。
「わたしもう少し探して見る」
クマヤンの言う事が受け入れられないと気持ちが
でた行動だった。
「1人じゃ危ないって!」
ぱにゃにゃんが慌て後を追う。
「何時になく真剣だな」
「約束だしな…」
かいりの疑問にポツリと呟き2人の後を追う。
「あったよ!宝物庫!!」
そして、すぐマユミの嬉しそうな声が聞こえた。