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大魔王妖精

マユミ

[マユミ]

キャラID
: FM585-021
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 踊り子
レベル
: 132

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マユミの冒険日誌

2022-03-14 19:07:19.0 2022-03-15 11:25:59.0テーマ:その他

若き日のとある話

10年前、まだクマヤンと呼ばれる前の話。

岳都ガタラの入口に2つの人影が見えるそれがお得意
相手とすぐ分かり2人に向かうと
「また、あんたかい?親父さんはどうしたんだい?」
老エルフは呼び出して来たのが息子の若いオーガで
開口一番挨拶代わりに言った。
「親父は本業に熱心で武器商人は俺の担当になったよ」
初代クマヤンから受け継がれたスタイルの若い
武器商人は受け答える。
一族的には武器商人が本業で趣味から始まった
親父の酒場経営は副業だよなと思いながら…。
「まあ、武器や防具の目利きは上だし適材適だろうよ」
「そいつはただの武器マニアさ先生」
老エルフの隣にいる若いドワーフが口を挟む。数年前 から彼女に付いた若い助手だ。
「それはうちの一族にとっては褒め言葉だ。有り難く
 受け取っておくよ」
笑いながら返す
「ひひひ、一本取られたね」
「ちぇ」
ヤコミナとブランクは考古学界隈だけでなく冒険者の
間でも最近活躍が話題になるコンビだ。
「こいつはあんたと年は殆ど同じなのにガキだからね」
「うるせー」
そんなやりとりに良いコンビだなと感じさせらる。
「それより売りたいと言うのをそろそろ見せてもらいた  
 いんだが…」
「おっとそうだった!恐らく呪いの武器だと思うだけ
 どね」
「拝見します」
ヤコミナから武器を受け取り鑑定を始める。
「研究院に置いてきても良いがやっぱり呪いの武器に
 かんしてはあんたのとこが良いからね」
初代クマヤンの時代から呪いの武器や防具を扱い
徹底した管理が現在も行われてるのをヤコミナは
評価していた。
「確かに呪いの武器だな。これなら11250Gで買い取り
 ましょう」
「ほぅ」
狙い通りになり声がでた。管理を評価してるのは嘘
ではないが呪いの武器でも高額で買い取ってくれる
のがヤコミナの狙いだった。呪いの物は買い取りを
拒否されたり買い取られてもかなり安い値がつけら
れる。
フィールドワークにもお金は掛かる国から研究費は
出るが旅には思いがけない浪費が出てしまう事がある。
そのためにも彼の様な武器マニアな商人は欠かせない。
「毎回思うけどこれ横流しにならないのかよ」
「研究院に置いても呪いが怖くて研究する奴は居ない
 し。しっかり管理されてるとこに預けてると報告
 してるから大丈夫さ」
とブランクの疑問にヤコミナは大笑いする。
「しかし、呼び出してまで売りたいと言って来るなんて
 何かあるのかい?」
ポーチからお金を出しながら目的を聞く。
「これからエゼソル峡谷の先にある遺跡に行くんだが
 妙な事件が起きてね…」
「妙な事件?」
「念にはと思って準備資金が欲しかったのさ」
「なるほど…」
妙な事件と言うのは気になるがこの二人なら大丈夫
だろうと深くは聞かずなるほどと頷いた。
「なあに俺達ならば大丈夫だ!」
助手の若いドワーフが自信たっぷりに言う。
「まあ、気をつけて」
準備をするために町に入る2人にそう声をかけた。

その後ゼオルラの首の話を耳にするのは半年以上
経っての事だった。
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