炎を吐く竜の像近くまで飛ばされたマユミは
どうなったか見るためマユミもどきの所まで戻ると
マユミもどきは居なくなり鏡が砕けて倒れてる
あくまのカガミが居た。
「やった!勝った!」
その様子に勝った事を確信し両腕を挙げて喜んだ。
「風?」
魔法を阻止した事に喜んでいるとわずかな風を
感じた。風が吹いてると思われる所を見ると先ほどの
爆発で出来たと思われるヒビが壁に出来ていた。
「ここから出られないかな?」
ヒビをよく見ると外の明かりが見えるがマユミの
小さな体でも通り抜けられない。
「もう少し穴を広げれば出られるかも!」
道具袋から小さな玉を取り出す。
『いくらでも作るから好きなだけ持って行きな!』
そう言って大量の極小爆弾を渡されたが持ちきれ
無かったので2個だけ持ってきていた。
「今度はさっき見たくならないようにしないと…」
爆弾を穴の部分へ固定し爆風に巻き込まれ無い様に
全速力で離れてすぐドンと音が響いた。
「やった!穴が空いた!」
爆発によって壁に空いた穴がマユミが抜けられる
ほどに広がった。
「これなら出られる!」
穴に入ると少しきつい所もあったが苦労せず出られた。
「や〜~〜っと出られた!」
ピンチを抜け出せた事に伸びをしながら溜まってた
思いのたけを込めて言葉を出した。
「やっぱり、かいりのお腹周りがきつかったんだよ」
穴から外に抜け出す事に成功して余裕が生まれ軽口が
出る。
「ぱにゃ何処に居るかな…心配してるよね…」
ぱにゃにゃんを探すため周りを見渡すと抜け出た
所が城壁の真ん中辺だと分かる。
「やっぱり、私専用の強い武器が欲しいな〜」
ばにゃにゃんを探しながら戦闘になった事を思い出し
呟いてると。
「マユミー!!」
「ばにゃ!!」
鍵束を持った黒い妖精ばにゃにゃんがマユミを
見つけ全速力で飛び駆け寄る。
「探したんだよ!無事みたいだから良かったけど」
「ごめん!」
文句を良いながらも無事な事に安心したばにゃにゃんは
「早く帰ろう。かいりがまた無茶して怪我とかしてる
かも知れないし」
「そうだね!2人でお手当しないと!」
2人がかいりの元へ急いで帰った後、皆が知らない所で
マユミが冒険をしていた城壁内部は極大消滅呪文
メドローアが当たり何もかも消えた。