マユミの冒険日誌

モガリム街道にあるモガレキャンプ は多くの冒険者が
集まってる。クマヤンとマユミもその冒険者の一組だ。
「沢山いるね。みんなもあそこに行くのかな？」
「まあ、それ以外に目的はないだろ？今一番の話題
　だしな」
モガリム街道にはあちこちを坑道が通っている。
その坑道の一つで落盤が起きそこから見たことのない
洞窟が見つかった。
「まさかあの岩山の洞窟が見つかるとはな」
　その洞窟が冒険物語に書かれてる岩山の洞窟
　そっくりだと言う。」
「でも、証拠だって言った戦士の指輪は取られちゃっ
　たんでしょう？何かあるの？」　
その洞窟が岩山の洞窟だとなったのは冒険者の1人が
戦士の指輪を手に入れたと噂が広まったからだ。
「あぁ、まだレア中のレア死の首飾りがある！」
「不吉な感じしかしないんですけど」
嬉しそうに言うクマヤンと対象的にいやーな顔をする。
「呪いの装備だからな。装備すると外れなくなり城に
　入れなくなるそうだ」
「城に入れなくなるってどいうこと？」
「冒険物語に書かれてるには兵士に追い出されるらしい」
「じゃあ、装備したら私達も入れなくなるの？」
「実物を持ってないから分らないな…それに死の首飾り
　はあくまで噂だしな」
岩山の洞窟には普通は少額のゴールドしか入ってないが
低い確率でゴールドでなく死の首飾りが入ってる宝箱が
あると冒険物語に書かれている。それと似たような
宝箱が見つかりその真偽を確かめようと冒険者が
押し寄せて来たのがモガレキャンプの賑わいの原因だった。
「だけど呪いの装備を手に入れようとする人達が
　クマヤン以外にもこんなに居るなんてびっくりだよ」
マユミは呆れた感じで言う。
「マニアは何処にでもいるさ。まあ、レア物には
　変わりないから金儲けの奴らもいるだろうな」
「なるほどねー」
その買い取りをするのはクマヤンなんだろうなと
思いながら頷いた。
「さて、そろそろ行くか岩山の洞窟に」
「行こうー！」