ブーナー熱帯雨林に釣り竿を肩に担いだクマヤンとその
周りをマユミがテンション高く飛んでいる。
「ここを行くのか…」
クマヤンがげんなりしてるのは目指す先が全く道が無い
所を進むからだ。
「この先に金のウナギが待ってるんだから頑張ろう」
マユミの励ましにも気は乗っていなかった。
「珍しい武器じゃなくウナギじゃな…」
マユミは何処からか金のウナギの話を聞きいてクマヤンは
強引に付き合わされていてテンションが上がらずにいた。
「ウナギ美味しいよ?私の世界の人間界でも冬の祭りに
丸ごと揚げて食べるよ」
「ウナギが美味いのは分かるが金は美味いのか?」
魚の変種はたまに聞くがそれの味の話は知らないので
疑問だった。
「美味しいよ!だって金だよ!」
マユミの根拠の無い自信がでる。
「いや…金が美味い理由が分からないんだが…」
そんな会話を草木を掻き分けながら進んで行くと。
「あっ!あそこに沼があるよ!」
マユミが金のウナギが居ると言われる、沼を見つけ向かうとしたその時だった。
「その沼に金のウナギは居ぬ!」
プチマージが正面に現れ沼に行くのを遮った。
「沼にウナギは居ぬ!」
プチマージは同じ事を何度も繰り返し言う。
「ウナギは居ぬ!」
「ウナギ居ぬ!」