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大魔王妖精

マユミ

[マユミ]

キャラID
: FM585-021
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 踊り子
レベル
: 132

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マユミの冒険日誌

2022-07-03 07:20:18.0 テーマ:その他

魔鏡伝説 2

クマヤンとマユミは店兼屋敷の地下に居る。ここは呪いの武具等をしまう
倉庫になっている。近々もっと厳重にしようと改装予定でそう決意させたのは
件の魔鏡のおかげだった。
「さて、どうなってるかな…」
台座に置かれている箱を開けると水で溢れていた。クマヤンが中に手を入れて
底から鏡を出した。水から出すとすぐ鏡は闇に包まれる。
「聖水は上手く行ったな」
闇が膨らみ続ける魔鏡を抑えるのに邪を抑える聖水が有効ではと考えそれが
上手く行きクマヤンは喜んだ。
「このままには出来ないけどな」
魔鏡を箱に戻し道具袋から例の包を出し中から石が出てくる。
「それがマジャスティストーン?」
魔鏡を浄化するには破呪の巻物では、難しいと考え冒険物語に書かれてた
マジャステスの魔法に目を付けた。マジャステスは聖なる破邪の光で
邪悪な力を打ち消す魔法で、これなら魔鏡の闇を消し去れると考え調べて
行くとマジャスティストーンと言う石がある事が分かった。
「凄い魔力を感じるけどほんとにマジャステスの魔法なのかな?」
「そうでないと大損だ…」
マジャスティストーンは入手方法が分からず表の世界では手に入らないと
考えツテを使い裏世界を頼った。クマヤンが使った組織は法外な額を
要求してきてそれを支払っていた。
「あそこが本物を出さないはずはないけどな」
そこは途方も無い額を請求されるが依頼された物はどんな手段を使っても必ず
用意するそれだけは信用できる。
「ふーん」
入手方法等の事を聞かない事もここを利用する条件なので
詳しくは分からないがあまり想像したく無い事をしている事は何となく分かる。
「さて、始めるか」
危険な橋を渡っても魔鏡を早く何とかするためと入手方法の事はひとまず忘れて準備を始めた、
「この石はこれを持って念じれば魔法が発動するそうだ」
「うんうん」
「ただ1つ問題があってこの石はモンスターしか使えないそうだ」
「えっ?じゃあどうするの?」
心配するマユミにクマヤンはニヤリと笑い答える。
「モンスターと言う枠組みはかなり曖昧なんだ本とかに
 よっては人以外の異形のものを総じてモンスターに
 しているものもある」
「なるほど…それで?」
「つまり…マジャスティストーンを使ってみてくれ!お願い
 します!」
そう言うと深々と頭を下げた。
「私、モンスターじゃない!」
マユミは顔を真っ赤にして怒る。
「分かってる!使える可能性があるから試しにやって
 貰いたいんだ!それにもう1つ理由があるんだ」
「モンスターじゃない」
怒りは続いている
「こっちの方が使ってもらいたい大きな理由なんだ。この
 石は使用者の魔力が高いとその分。威力が上がるんだ」
魔法が使える道具の殆んどは、誰でも使えるが威力は一定だ。
「高い魔力を持つマユミなら魔鏡の闇を完全に消しされると思うんだ」
「ほんとにー」
クマヤンの言い訳を疑いの目で見る。
「本当さ!あの魔鏡を何とか出来るのはマユミしか居な
 いんだ!頼む!」
そう言ってまた頭を下げた。
「う〜ん………分かった……やって見る」
暫く目を閉じ考え了解した。
「ほんとか!良かった!助かる!」
(鏡は何だか気になるんだよね)
魔鏡を見てから気になっているのは魔鏡その物では無く
溢れ出る闇の元を不思議と魔鏡から感じていた。
「よし、すぐ準備をしよう」
クマヤンはマユミの気が変わらないうちにという感じで
準備に取り掛かった。
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