「「神!?」」
「ぷっき!?」
クマヤンの言葉に全員が驚いた。
「ああ、神を降ろす祭器と書いてあったが。あの剣で本当に神を降ろたん
だろう…」
(だから初代は隠す様に記したのかもな)
そこまでの力を持った武器と分かりマユミに危険かもと2代目は思った。
「自分から降ろしたのか、降ろせさられたのかは分からないが、魔族に
降りてしまった神は魔瘴に触れてああなっているんだろう」
ボォドイースの体に入った神は、今だ魔蝕を広げ狂喜している。
「まあ、あくまで俺の推理だが。この地の豊穣の神の名残りがあの黒い稲だと
考えたんだ」
クマヤンの突拍子もない話に、呆然としてるなかぱにゃにゃんが声をあげた。
「それで、あれが神としてどうするの?」
正体は分かったが、その神をどうするかと言う問題ができた。
「神の穢れを浄化する方法は…今は無い…」
一度戻り屋敷にある物で何か出来るかもしれないが、その間にチョッピ荒野が
黒い稲で覆われてしまう。
「神と言っても種族神の様な強い神ではないはず…」
クマヤンはそう言いながら戦うしかないと考えると。
「………次元斬をやってみる。頼めるか」
マユミを見る。
「もちろん!」
両手を腰に当て胸を張り自信たっぷりにマユミが言った。
「みんなは集中する時間を稼いでくれ」
「分かったわ!」
「ぷき!」
「私も行くのー」
2人が神の所へ向いだすのにぱにゃにゃんはげんなりしながら付いて行った。
「だいぶ広がったな…」
神が広げた範囲はひと回り広がっていた。ボォドイースの体に入った神は
かいりたちに目を向けけてクマヤンに気付いていない。
「魔族と反する神の魂ならこれで見えるはず…」
オトカルトメガネをドレスアップしたニヒルなグラスに掛け変えた。
神の発言からボォドイースの体に定着できていないと考え次元斬が使えると
判断していた。
「あれか!?」
オトカルトメガネでボォドイースの体に入った神を見ると中心に鈍く光が
見えた。
「よし!頼む!」
「分かった!」
クマヤンは抜刀の構えマユミに言うと、クマヤンの真上を飛んでいるマユミは
返事と共に、目を閉じ魔力を高めサークレットの宝石が輝き鞘に納まっている
斬鉄丸が輝いた。
(神を斬るか…自分で言ったが…斬れるのか?)
斬る相手を見て集中してると頭に疑問がよぎった。
(駄目た!斬る事だけに集中するんだ!)
自分に言い聞かせ集中に入ると。
「エェェイィィィ!」
掛け声と同時に目にも留まらぬ早さで刀を抜いた。
『ぐっああああ!!』
ボォドイースの体に入った神が絶叫する。
「やったの?」
「ぷき!」
近くで牽制していた2人は悶え苦しむ姿を見て勝利を確信したが。
『よくも、よくもやったな…』
苦しみながら憎悪の目でクマヤンを見る。
「斬り損ねたか!」