「今日は俺の奢りだ!好きなだけ飲んで食ってくれ!」
「「きゃー!」」
「ぷきぃぃぃ!!」
クマヤンの酒場ではマユミ専用武器入手祝いの宴会が
行われていた。カウンターやテーブルには沢山の酒やタチアナの料理や
お菓子も並べられていた。
「やっぱり冒険の後はこれよね!」
そう言いながらかいりは豪快に飲み食いする。
「ぷき、ぷきっき!ぷきっー!」
「ほんと、大変な冒険になったわ…」
ぷきとぱにゃにゃんが飲みながら今回の冒険を振り返っている。
「見て見て!この剣。大きさを変えるとムチみたいになるよ」
マユミは嬉しさいっぱいに剣を振ってクマヤンに見せた。
「エンゼルウィップの事、覚えていたか…」
そんな酒場中を飛び回るマユミをぼんやり見ながら。
(本当に未熟だな…)
次元斬の失敗とそれの動揺で何も出来なかった事で自分の未熟さを
痛感していた。
「ぷき、ぷーき、ぷきぷき」
「へーじゃあ、早くお嬢様の所へ帰らないとね」
ぷきがエイダ達の話を聞いている。ぱにゃにゃんを見て酔って頭が回らなく
なっている、かいりはもやもやしていた。
(超ビッグバンが出る一瞬、体に何か浮き出た様な…)
「どうしたのかいり?」
かいりの様子に気付いた、マユミが声を掛けると。
「どこかで見たような……駄目、出て来ない……やめた!飲もう!」
何かを思い出そうとしたかいりだが、酩酊して何も出て来なくなり諦めた。
「そうだよ!お祝いだし奢り何だから楽しもう!」
酒場の喧騒はまだまだ続く。