「さっきも見たが凄いのを持っているな」
次元斬が破れたのも気にせず。クマヤンは目を輝かせ小太刀を見続けていた。
「な、なんだこいつ…」
クマヤンの小太刀を見る異様な雰囲気に引いた。
その頃。海岸遺跡で船上の経過を見続けていたセ~クスィ~は決断した。
「死霊災害がまた起きている可能性がある」
バシャシャシャと魔装具を展開させシステムO.Oの形態にした。
「幽霊船ごと魔剣を破壊する!」
セ~クスィ〜はラッシュバーンの動作をすると、そのエネルギーを両脇の
魔装具に注入した。
「システムO.O.B!!!!」
叫ぶとシステムO.Oより遥かに厚みのあるオプティカルオーケストラバースト
の光線が幽霊船に目掛け飛んで行った。
「「何だ?」」
船上の2人は空が急に光り、同時に声が出た。
ズドドドドドドドドドドドドン!と光線が幽霊船のあらゆる所に当たり
破壊して行った。
「うわっ!」
クマヤンは突然の光線に慌てて避けるが、光線が当たった時の衝撃で立て
なくなり四つん這いになった。
「この船は終わりだな…死にたくなければ船から降りた方が良いぞ」
いつの間にかクマヤンの目の前に立っていた、赤備えの男は一瞬の隙をみて
クマヤンから奪った、魔剣を確認すると紅い影となり消えた。
「しまった!うわ!」
光線は止んだが、破壊尽くされた幽霊船は崩れながら沈んみ始めた。
「クソ!」
何とか立ち上がると、クマヤンは走って船から飛び出した。
もはや残骸と化した、沈み行く幽霊船をセ~クスィ〜は見ながら。
「ミッションコンプリート」
目標破壊を確認すると、ドルストライカーに乗り海岸遺跡を後にした。
「散々だったな…」
船の残骸を浮きにして海面に浮かぶクマヤンは、折りたたまれた船の模型を
取り出し船の型にすると本物の船になった。
「はぁ…」
魔法の船の甲板に、浮きにしてた瓦礫を手に持ったまま立ち尽くしていた、
クマヤンはため息をついた。
「何者だったのか…まあ、破壊が目的なら悪用はしなあか」
魔剣を奪って行った、赤備えのオーガの事を考えた。死霊災害と言われる
魔剣は、屋敷の地下の保管庫に厳重に保管するつもりだったので、魔剣の
行方を後で調べなくてはと思った。
「ガイティスと言い強い奴によく会うな…」
最強を目指しはしないが、今回の事みたいにならない様にせめて、次元斬を
初代の様に使いこなさいとと改めて考えさせられた。
「良いのも見れたし帰るか」
あの小太刀の事を考えてると朝日が昇り始めていた。