後日、ドルブレイブ達はリ幽霊船が沈没した海底を調査したが。魔剣は
見つからず、粉々になったと結論付けられた。
「1人で何処へ行ったと思ったら、武器の事より技の練習ばかりしてるんだ」
「へー」
「ふーん」
1つの冒険を終えたかいりたちは、クマヤンの酒場へ向かっていた。その道中、マユミが2人にクマヤンの近況を話し、2人は生返事で聞き流していた。
酒場の入口に着くと。
「失礼」
酒場から右側のほほ全体をうねる、炎蛇のような傷痕を持つ荘厳なはかまを
着たオーガが、出て来て3人とすれ違った。
「あれ?」
「どうしたの?」
マユミがすれ違ったオーガのを振り向き見ながら首を傾げる。
「今のクマヤ……」
「待ってくれ!」
マユミが言いかけようとした時、クマヤンが酒場から出て言葉を塞いだ。
「何だ!?」
かいりが驚きぱにゃにゃんがクマヤンに聞いた。
「どうしたのよ」
「今の客がいつの間にかこれを置いて行ってな…」
クマヤンは手に持っている手紙を見せた。
「何が書いてあるの?」
マユミが聞いた。
「ああ、武器の事が書かれてたんだ」
詳しい内容は濁したが、死霊災害がデスマスター達によって文字通り、
命を懸けて封印され二度と表に出ることは無いと書かれていた。
「そのオーガなら今、すれ違ったけど…あれ?居い!?」
始めから居なかった様に姿は無く、積もった雪にも足跡は無かった。
「はあ、全く…」
手紙には続きがあり、クマヤンが一部の界隈では有名な武器商人と分かり、
変装の時に使わせて貰うかもと書かれいた。
(これから見に覚えの無い、騒動に巻き込まれたら彼奴のせいと気を
つけないといけないな)
酒場の前で立ち尽くしながらクマヤンは思った。
その後、いなりの御庭番の1人の呼び名がクマになったと言う。