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大魔王妖精

マユミ

[マユミ]

キャラID
: FM585-021
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 踊り子
レベル
: 132

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マユミの冒険日誌

2023-09-16 09:33:37.0 テーマ:その他

武器商人と紅の陽炎 2

「「かげろうさま!」」
姿を現した紅い甲冑を着た、エルフの女性を見て門下生達は一斉に叫んだ。
「なるほど…」
その気配に道着を着た初代クマヤンは納得した。ここに来る途中で、
2代目から道場の娘で、現代で剣の天才と教えられていた。
「うちの門下生を可愛がってくれたみたいだね」
「いや、あなた、教えてないでしょう」
マスターベストを着た、2代目の隣で師範が小さく突っ込んだ。
「流石、名門と言われるだけあって皆なかなかの腕揃いでしたよ」
クマヤンが軽く言った。
「そうだろうそうだろう」
かげろうは大げさに見える感じに頷いた。
「こんどは私を楽しまして欲しいな」
かげろうは瞬足でクマヤンの間合いに入り、すばやく斬りつけて来るのを
ギリギリで、クマヤンはかわした。
「いきなり真剣かよ!こっちは竹刀だぞ!」
竹刀で牽制しなが文句を言った。
「そちらも刀を出せば良い。持ってるんだろう?」
斬無刀は2代目に預けてあり、言えば待ってはくれると思ったが。
「いや、これで良い」
そう言いつつ竹刀を構えた。
「良いって言うなら良いけど。がっかりさせないでくれよ」
かげろうはすばやく斬込みそれを、クマヤンは竹刀を構えたまま躱し、
竹刀で斬り込んだ時におきる一瞬の隙を狙われたが、かげろうも寸前で
かわした。
(真っ直ぐ素直な剣筋なのになぜ…いや、毒まんじゅう)
かげろうに竹刀を斬る様に、呼吸や動きで誘導して攻撃を単調にさせ隙を
作られていた事に気付いた。
(そうくるなら)
かげろうは間合いとり刀を収めると、瞬時に居合抜きで竹刀をバラバラに
するが、すでにクマヤンは竹刀を放して、会心必中をかげろうの腹部に
目掛けて腕を振っていた。
(手駒を捨てた!?)
かげろうは無理に体勢を変え、クマヤンの腕を蹴りで会心必中の軌道を
反らした。

かげろうは無理な動きで床に倒れ、クマヤンも腕を蹴られ竹刀も無く
追撃出来ずかげろうを見下ろしていた。
「手癖が悪いな、真剣勝負だぞ」
起き上がりながら、かげろうは楽しそうに言った。
「そちらこそ、足癖が悪いしオレは竹刀だ」
蹴られた腕を抑えながら反論した。
(対師匠用コンボがまた使えるとはな)
以前、師匠必勝として考え破られて以来使わずにいたが、日の目を見る日が
来るとはとクマヤンも楽しんでいた。
「甥っこ、俺の斬無刀を!」
「えっ?あっ…はい!」
2人の戦いを呆然と見て2代目クマヤンは、甥という事にしていたのを
忘れていて、斬無刀の名前が出てハッとなった。
「やる気になったのかい?」
目を輝かしてかげろうが聞く。
「竹刀が駄目になったしな」
かげろうに応えてる間に、自分の斬無刀と拾ったバラバラの竹刀を交換した。
竹刀を受け取った2代目クマヤンが、捌けると斬無刀を抜くと軽く数回振った。
「……待たせたな」
斬無刀を鞘に収めると長く息を吐き、クマヤンの動きを見て待っていた
かげろうに声を賭けた。
「これで本気でやり合えるな」
お互い向き合う位置に付き刀を構える。
「何か見せてくれるのかい?」
そう言いながらかげろうの気迫が少し強くなったのを感じていた。
「ああ、見せてやろう」
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