「解析出来たわ!あのゴーレムは間違いなくデモニウム鉱石で出来ている!
現時点で、仮称デモンズゴーレムとするわ!」
おきょう博士が宣言した。
「デモニウム鉱石のゴーレムか…どうりで頑丈なはずじゃ」
みみみっくが言うと。
「帝国時代のものか?今、あの量の鉱石を揃えるのは難しいわ」
ソーリスの言葉にクマヤンは考えた。
「そうなら男爵は…」
「そんな事を言ってる場合じゃないでしょ!」
クマヤンが呟き切る前にぱにゃにゃんに遮られた。
「そうじゃな、あのゴーレムを短い時間で倒すのは骨じゃろ」
みみみっくがぱにゃにゃんに同意した。
「ドルセリオンになれればドッカーンと方を付けられるのに!」
「まだ言ってる」
かいりには困ったものだと言う感じでぱにゃにゃんが言うと。
「分かった!ドッカーンとやちゃおう!」
「「えっ?」」
マユミの唐突の言い出しに、かいりとぱにゃにゃんが同時に声が出た。
(デモニウム鉱石とは言え、中の核を切れば倒せるはず…。マユミと力を
合せた全力の次元斬なら)
クマヤンはそう考えマユミを呼ぼうとした時だった。
「私の剣、こーーい!!」
マユミは叫ぶと掲げた右手から光がおこり、6本の枝刃を持つ小さな剣が
現れる。
「いくよー!」
マユミの言葉に反応する様に、誰も目が開けていられない程の輝きを剣が
放った。
『な、何?体が変っ!』
輝きが終わるとかいりは、体に異変を感じ手を見ると自分の手では無かった。
『何だこれー!?』
かいりが絶叫すると頭の上から声が聞こた。
『ドルセリオンとの合体成功だよ!かいり!』
『えっ?』
『これであのゴーレムをドッカーンと倒しちゃえ!』
ドルセリオンの頭部には、何故か半透明のカバーに包まれた操縦席が
出来ていて、いつの間にかパイロットスーツの様な衣装に変わったマユミが
座って居た。
「ここ何処!?何なのここ!?」
後の席にはぱにゃにゃんが困惑しながら座っていた。
「こう言うのにはサブパイロットが必要なんだよ!」
ぱにゃにゃんにキラキラした笑顔で疑問の答えにならない答えを言った。
「どう言うこと?キャッ!」
『いやーっ!』
かいりとぱにゃにゃんが同時に悲鳴があがるほど激しく揺れた。それは、
動かないドルセリオンにデモンズゴーレムのメガトンパンチが直撃だった。
『反撃だよ!かいり!』
メガトンパンチの衝撃は操縦席を大きく揺らせたが、マユミは気にせず攻撃を
かいりに促した。
『そんな事、言っても武器が!』
「そうだった!」
かいりに言われマユミはハッとした。
『はかせーーー!!!!!武器、武器ーー!!!!!!』
「えっ?」
おきょう博士達は輝きが終わった途端、天宮騎士の兜に付いてい羽飾りが
頭部の両側に付き、全身が黒にカラーリングされたドルセリオンから、
かいりたちの声が聞こえて来る状況に呆然としていた時に博士と呼びかけ
られると。
「ドルセリオンに音声装置なんて付けてないのに…」
そう呟いた。
『博士!!!!早く早く!!!!』
ドルセリオンにデモンズゴーレムのファイルブローが直撃しマユミは急かした。
「もう!ドルセイバー!!」
博士が天に向って叫ぶとドルホッパーが空から現れ巨大化してドルセリオンの
手に収まった。
「ドルセイバー大剣モードよ!」
ドルホッパーはおきょう博士の言葉に反応した様に大剣の形をとった。