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大魔王妖精

マユミ

[マユミ]

キャラID
: FM585-021
種 族
: 人間
性 別
: 女
職 業
: 踊り子
レベル
: 132

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マユミの冒険日誌

2024-05-01 08:18:00.0 テーマ:その他

魔女と雷帝 2

シューとスプレーをクマヤンは、体にスプレーの中身が無くなるまで隈なく
掛けるとマスクをした。
「これで行けるはずだ」
現在、魔瘴浄化の時に居たおきょう博士はドルセリオンの修理に
アストルティアに戻り、それに伴ってドルブレイブもアストルティアに戻って
居ない。ソーリスと従者のみみみっくは別件の用事で居なかった。
『雷帝の地域は、濃い魔瘴にかなり昔から覆われ余たちは、案内出来るほど
あそこの事は分からんのじゃ』
そう言うとガハハとソーリスは笑ってた。
旅の扉の先では、必ず濃度の高い魔瘴が充満してるためその対策に、
おきょう博士から魔瘴対策にスプレーとマスクを貰っていた。
『試作品だから使い捨てよ。濃度の高い魔瘴の中では数分も持たないわ』
おきょう博士は魔瘴浄化装置を、人や魔族が使えるほどに小型化し量産を
目指していく中で、浄化作業する者たちの防護品も作っていた。クマヤンに
渡したのはその1つだった。しかし、マスクもスプレーも1人分しか無く
防護時間も短いこれでは探索は不可能だ。
(魔瘴を消す事はできないが取り除く事なら)
クマヤンは奇策を思いついた。
「それでは行きます」
クマヤンは準備が整うとリンドウたちにそう告げた。
「それは構わないがやれるのかい?」
「ああ、やれるさ」
もしかしたら、リンドウなら魔瘴を何とか出来る気がするが、せっかく
思いついた事が勿体無く感じやれると返事した。
「それなら構わないけどね」
リンドウには、旅の扉の起動だけを頼んだが。
『かいりが行くんだろ?最後まで同行しよう』
とリンドウは言ってこの先も付いてきてくることになった。彼女はディオーレ
女王の顧問魔法使いで、忙しい身である彼女が、旅の扉の事を頼むのも
駄目で元々だったが。かいりたちも行く事を知ると、すんなりと受けて
貰えた事にクマヤンはその時はかなり驚いた。

「よし!行くか」
クマヤンは声を張り上げ気合いを入れると旅の扉に入った。
『グゴゴゴゴ…』
(?)
目の前が歪んだ瞬間、何か聴こえた気がしたが。
「なんだ…これは…」
気づくとクマヤンの目の前に、映った魔界らしい様式の宮中と思われる
そこには魔瘴は一切なかった。
『雷帝の居城をから、濃い魔瘴が吹き出して今の現状に
なってるじゃ』
みみみっくの話を、裏付ける資料が大魔王から許可を得て、読んだ雷帝に
関する資料にも同じ様なことが、書かれているので今の状況は完全に
予想外だった。
「何か起きているのか…」
漠然とした不安でクマヤンは立ち尽くした。
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