どうやら陸で見てくれてた友達が、急に水面に消えたものだから大人の人に
救助を頼んでくれてたようでした。
大人の人が「大丈夫か?」と肩に乗せてくれました。
肩に乗せてくれたので男性からは海の中が見えました。
すると、その見知らぬ何かと、クマのクーさんは戦いながら海の中に沈んで
行くのが見えました。
これがこの男性と、クマのクーさんの最後の別れだったんです・・
でもこの話、これで終わりではないんです。
時は流れ・・・・この男性、大人になり、結婚して子供授かりました。
男の子でした。
この男の子が3歳のときに、近くの保育園に体験入学という形で行きました。
この体験入学で、海の近くで遊ぼう!と先生方と行きました。
そのときこの男の子が海で遊んでいたときに波に流され、あっという間に
沖の方に流されてしまいました。先生がすぐに探しましたが、すぐに姿が
見えなくなりました。
先生たちは大声で探しましたが結局、その男の子は見つかりませんでした。
すぐにお父さんのところにも連絡があり、みんなで海の近くを探そうにも
なかなか見つからない・・
でもやがて、やっと発見されたのが、その流された場所から数キロ離れた海岸
で、木に捕まっていたところを発見されました。
お父さんが息子のところに走っていって、「おい!大丈夫か?」と
声をかけると、息子は「うん・・大丈夫だった」
「何があったんだ?」と聞くと、息子が「波に飲まれたあと、苦しい・・
ってなってたとき、そこにクマのぬいぐるみがやってきて、僕の片手をぱっと
掴んで、近くの木まで泳いで連れてってくれた」
とそんな話をしてきました。
にわかには信じ難い話ですが、間違いなく息子は話すんです。
それで息子に「クマのぬいぐるみはどんなのだった?」と尋ねると、
「こんな柄で、こんな色で・・」詳細を聞くと間違いなく、子供の頃に
持ってたあの、クマのクーさんなんです。