それは去年のサービス開始当初
右も左もわからぬエルフたちがそれでもそれなりに経験を重ね強くなり、いよいよアズランへ向かおうかとキリカ草原を抜ける途中、そこにコイツは現れる
エルフで始めた人たちならきっと分かってくれると思うが、それまでのモンスターとはまるで別次元の威圧感を放つコイツ、サイクロプスの存在に俺は恐怖とは別の感情が芽生えた
コイツの横で写真を撮る者や「こんな奴に勝てる日が来るのか!?」と白チャで盛り上がってる者、記念受験的なノリで戦いを挑み見たことも無いような強烈ダメージを受け倒れる者など、周囲は賑わいを見せていた。だからきっと彼らにも芽生えていたんだと思うこの感情、未知への期待。居ても立っても居られず俺も戦いを挑み、そして沈んだ
今日久々にコイツに戦いを挑んだ。あの時のように振り下ろされる棍棒。あの時のような強烈ダメージ。
しかしあの時と違うことが唯一つ。最後に立っていたのは俺であった