緑はエレオノーラの自宅のプールにビーチマットで浮かんでいる。
エレオノーラはいないけど
時間が空けばここでやることもなく過ごしている。
細マッチョの良く日に焼けた精悍な身体には腹筋がくっきり。緑の体脂肪率は0に近い。半ズボンの海水パンツ
(緑は良く服の値札を外し忘れてる)海水パンツの後ろゴムには赤い値札が・・・タイムサービス¥1980
壁はすべて半透過のガラスで作られている
半透過のガラスを透しても太陽が輝き空は晴れているのがわかる
エメラルド・シティは超高層ビルが林立しているが、ここはそのビルの中で最高層のビルのその最上階
すこし離れればエウロパ連邦の気候の森林と湖が広がっている。
エメラルド・シティは緑の勤めてる世界警察機構の本部のあるランス共和国のリパ市からエウロパ・リニアモーターカー・ラインの駅一つなのだ
エレオノーラはこの市のすぐ横にあるエメラルド大学学園都市の奥にあるアレクサンドロス世界財団のメディカルクリニックセンターにいってるらしい。
緑がエレオノーラのことで心配してることが1つある。彼女と18歳で結ばれてこっち、1度も彼女が眠ってるとこを見たことが無いことである。
幾度も聞いたがはぐらかされる。彼女の気が向いたときに、ようやっとエレオノーラから聞けたことは、「私は自分の好きなことをしてると決して眠くならないの」ということだった。
緑「だってきみ、子供の頃は普通に寝てたじゃんか?!」
エレ「私にもわからないけれど、15,6歳ころから好きなことしてると決して眠ることがなくなったのよ、うふ。いまじゃ、眠らないのが私の普通なの。心配しないでいいよ」
緑「!?}
エレオノーラは8歳か9歳で創ったらしい異空間スーパコンピュータ・メグに自分の人格をコピーしてるので、メグのコントロールするロボットつまりNPCはすべてメグのエレオノーラの人格が根底にある。
ロボットは用途に応じて見かけは色々変えている場合はそれにふさわしい演技やしぐさの常識人を装ってるけど、中身はあ・い・つだ!
エメラルド大学はこのリケトニア公国唯一の大学で
もともとは全然関係ない小さな私立大学だったがヨハネス・アレクサンドロスがエレオノーラの教育のために買い取り、エレオノーラのために整えた大学だ。
この国ではあらゆる職業の資格を取るのに年齢規制が全くない。
それもヨハネス・アレクサンドロスが人智を超えた天才である自分の孫娘エレオノーラのために公国の法律を変えさせたためである。
それによってエレオノーラは15歳で医師の資格を取り16歳で医学博士号を取り、17歳でサイボーグ外科医学という全く新しい医学の新分野を立ち上げその第一人者となった。
物理学者としてのエレオノーラは13歳でメリ合州国の軍事研究所で起きたトロン事故においてコンピュータに閉じ込められた科学者と兵隊を救い出している。
この不可思議な事故はメリ合州国の軍事兵器の開発で起きたことなので、公表されてはいないが、人間がコンピュータの暴走により原因不明の現象によりコンピュータの内部に突然生きたままデータ化され転送され閉じ込められた事故である、が、救出のために世界中のあらゆる分野の科学者、学者、があつめられたが誰一人閉じ込められた科学者と兵士を救えなかった中で
13歳の少女の物理学者が救い出したのである。
軍事研究所と聞いてミネコママは大統領からの参加要請の電話を反射的に断ったので、この救出作戦には彼女は参加していない。呼ばれなかったわけではない
軍のスーパーコンピューターの暴走により生きた人間が3人生きたままデータ化され生きたままそのコンピュータに閉じ込められた、
この時の事故と自分が複雑な計算を解いてようやっと救出した過程のデータが当時13歳の小さな物理学者の興味を惹きその時同席していたメリ合州国大統領の許可を得てその全データをもらい、(エレは)他の事も仕事もたくさんやってるのに、そのデータによりなにかをやりとげたらしい。
16歳のとき仲の良い物理学者や数学者を祖父の自宅に集め、そのトロン事件から収集されたデータから導いた結論と題し『宇宙最終原理公理』の発表を行った。
ネット上にもその1万ページをこえる複雑な計算の塊の論文は丸ごとアプロードされているが、あれから十数年たつが未だに誰もそれが何の公理であるのかも証明も理解もできない。
(峰子もお手上げなのだ)ママの話では「ひょっとしたらこれは宇宙の究極の最終公理をエレオノーラが見つけたのかもしれない、自分にも理解できないけど」、といってる。
エレオノーラは20代後半の今日もそれが何の学説なのか発表していない。
ただ世界財閥アレクサンドロス・コンツエルンの会長として、その論文が何か、理解し言い当てた者に1兆ドルの懸賞金をかけている・・・・(^^♪