エレオノーラは8歳か9歳で創ったらしい異空間スーパコンピュータ・メグに自分の人格をコピーしてるので、メグのコントロールするロボットつまりNPCはすべてメグのエレオノーラの人格が根底にある。
メグほどのコンピュータは二度ともう自分には作れないと、27歳のエレオノーラは言っている。
彼女が、まだ8歳の子供の頃、異空間コンピュータというの彼女とおなじ発想を、1冊の物理学書で見つけた。
それは若き女性物理学者、一ノ瀬峰子だった。
そのころ一ノ瀬峰子はサナ大学の物理学科の助教授だった。
彼女に女子大生のふりをして、メールを送り、いくつかの質問をした。
一ノ瀬峰子は快く、すべての答えを自分の知りうる限りのことを答えてくれた。
「まだ技術的には不可能。できるのは1000年先くらいかな」といいながら
エレオノーラはそれにより、異空間コンピュータを自作してしまった。
その性能はすばらしいものだった。なんせ記憶容量が、無限、なのだ。
コンピュータを使っているうちに、コンピュータの受動的な点に不自由さを感じた。
もし自分で、ユーザーの空気を読んで能動的に自分からいろいろしてくれたらどんなにいいだろうか?
それにしても、コンピュータに人格を与えるのはものすごくむずかしい。最初に初期人格をつくっても、育てるという膨大な時間とこっちのエネルギーを必要とする手間がかかる。人間はお互いに生活の中で人間同士がた互いに日常の生活の中で育てあう。そこには手間も時間も自然に意図せずに人間は育っていく。コンピュータは社会がないからそれができない、人格育てるなら無限の手間がかかる。
そうだ、じっさいにもう存在する人間の人格を入れれば、そんな手間はかけずにすむ。
入れる人格は、どこからもクレームのでない自分の人格をいれればいいや。
そして、エレオノーラは自分の異空間コンピュータに自分の人格をコピーしていれた。
おかげでコンピューターは自発的に行動してくれるようになり、非常に便利になった。
コンピュータと口喧嘩するときもあるが。
しかし、エレオノーラは自分の特殊能力によって、自分の人格をいれた異空間コンピュータ・メグと自我を融合できることに気が付いた。
エレオノーラは人間の脳を持ちながら、無限のキャパシティを持つ異空間コンピュータメグと融合することにより、自分自身もコンピュータの機能を使用できるようになった。まるで自分自身の生身の脳のようにである。
エレオノーラは人間でありながら、コンピュータにより、自分の機能を拡張し無限の記憶容量を手に入れたのだった。