『宇宙最終原理公理』この理論により、エレオノーラは16歳のとき、
「特異点炉」なるものを作った。
これは一つの宇宙をまるごと、エネルギー炉にしたもので、一つの宇宙分の無限のエネルギーに等しいものを自分の自在に使えるエネルギー炉である。最初、エレオノーラが創ろうと持っていたエネルギー炉は、恒星炉だった。これは恒星を1個まるごと捕らえ原子炉と同じ要領で制御する。つまり、恒星1個まるごとの原子炉なのである。
しかし、その恒星炉ではなく、彼女が最初に『宇宙最終原理公理』の理論で創ったエネルギー炉はは特異点炉であった。これの制御は異空間コンピュータ・メグで行っているが、もし、暴走したら、この宇宙がビッグバーンにもどる性質をもつエネルギー炉である。
あまりに危険すぎるので、エレオノーラはこの宇宙ではなく、ほかの宇宙にこの特異点炉を持ち込み(どうやって???)ほかの宇宙に設置して、使用しているのだ。
いかんせん、恒星炉でも高性能すぎるのに、まだその上の特異点炉は、その存在すらだれにも明かしてはいない。一ノ瀬峰子にも秘密にしている。
エレオノーラはとりあえず世界財閥アレクサンドロス・コンツェルンの系列会社
で使用するエネルギー炉用に恒星炉を作った。そのことすら未発表である。
(恒星炉も暴走すればアースティアラ星なんか1個くらい軽くぶっとんで無くなるレベルであるが)
エレオノーラはその恒星炉を爆発しても、影響のない亜空間を作り、そこに設置している。
そのことすら、誰も知らない。