フルーチェが大好きです。 もう、愛に近いです。
でも、時に愛は、醜い争いを生んでしまうワケで・・・。
【以下 ハ:ハニー様 ち:娘のちぃちゃん カ:カソトク】
ち 『 かーかー。 おとっさんがフルーチェ1人で全部食べちゃったよー。 』
ハ 『 え? ひとりで全部? 』
ち 『 うん。 ここにあったイチゴのやつ。 無いもん。 』
ハ 『 信じられない。
フルーチェって、家族全員で分けて食べるのが常識でしょ? 』
カ 『 あの。 夜、喉が渇いて起きちゃってさ。。。 』
ハ 『 喉が渇いてフルーチェ飲むの? 変わってるね! 』
ち 『 うわぁ。。 さいあくな言い訳・・・。 』
カ 『 その後、水もちゃんと飲んだよ! 』
ハ 『 そーゆう話じゃないし。 だったら、水だけ飲んで寝りゃいいじゃん。 』
ハ 『 しかも、夜中に起き出してきて、手間をかけてフルーチェ作るっていう
無駄なマメさがムカツクわ。』
カ 『 ア。 いや、そもそも・・・。 』
ハ 『 そもそも、なに? 』
静かだが強大な闘気に威圧され、オレは生唾を飲み込みながら答えた。
カ 『 いえ、なんでもないです。 』
でも、本当は言いたかったんだ。
『 そもそも、そのフルーチェは。 オレがオレの為に買ってきて
棚の奥に隠しておいたヤツじゃないか! 』
さて。
そんなオレは、やっぱりというか、プリンも好きです。 愛してます。
でも、カラメルソースは嫌いです。 必ず残します。
出張先で、卵農家の販売所で自家製プリンを見つけ お土産に買って帰りました。
ちゃんと、家族(犬含む)の人数分。
少し赤みがかっているプリンちゃんは、濃厚な卵の風味を期待させます。
帰宅は夜遅くなったけど
夕飯を食べるボクのテーブルで、ハニ~様とちぃちゃんは、おいしそうにプリンを食べてくれた。
なかなか発せられない感謝の言葉と共に。
ち 『 濃いけど、なめらかでおいし~い! 』
ハ 『 うん。 卵感もすごいね。 甘すぎないし。 』
カ 『 はは。 買ってきて良かったよ。 くーにはあげないの? 』
ハ 『 さっき、また布団におしっこしたからダメ。 』
ち 『 おとっさんは食べないの? 』
カ 『 オレ、夕飯中だからね。 明日食べるよ。 』
できれば、淹れたての香ばしいコーヒーと一緒にゆっくり食べたいからな。
今日は疲れたし。
ビール飲んで、日替わり討伐受けるだけ受けて、さっさと寝よ。
プリンを食べられなくて ガゥガゥ怒っていたくーちゃんを相手しながら
オレは、せっせと食事の後片付けを始めたのでした。
そして、翌日。
冷蔵庫には、とっておいたはずのプリンが見当たらなかった。
オレは、おそるおそる、朝食の支度をしているハニ~様に声をかけてみた。
カ 『 ね、ねえ・・・。 』
ハ 『 なに? 』
カ 『 オレのプリンが無いんですけど・・・。 』
なんか、初めて試練の門を開くときみたいに、周囲の雰囲気が一変した。
たぶん、試練というか、修羅場が待っているんだろう・・・。
ハ 『 は? 』
カ 『 オレのプリ・・・ 』
ハ 『 は? 寝ぼけてんの?
昨日、夜中に起きて、自分で食べてたじゃん。』
なんと! そうだったんか・・・。
昨日酔ってたからなぁ。
記憶が無いのが惜しいよ、楽しみにしていたのに・・・。
最近、記憶力落ちてるしな。 お酒もほどほどにしないと。
がっかりしながら、コーヒーだけ淹れて2Fの自室に上がったオレ。
ほどなく、ちぃちゃんが入ってきて、険しい顔で語り掛けてきたんだ。
ち 『 おとっさん・・・。 』
カ 『 ん? どした? 』
ち 『 おとっさんのプリン、かーかーが 夜中に食べてたよ。 』
カ 『 なッ!? 』
あまりのショックに、オレは 膝から崩れ落ちた・・・。
くそ。
疑うまいと努力したが、やっぱりそうだったのか・・・。
でも、今さらそれを追及したところで、オレのプリンは還ってこない。
むしろ想像するに、数十倍の反撃を受けた揚げ句
いたずらにハニ~の機嫌を損ねて、今日一日を台無しにするだけだ。
かくして。
もの申さず、静かにコーヒーだけを飲んで自分を満足させたオレ。
冷蔵庫にあったはずの、もう一つのプリン(くーちゃん分)は
きっと、ハニ~の悪行をチクッた ちぃちゃんが食ってしまったのだろうという
もう一つの隠された真実に 想像を巡らせることは忘れなかった。
☆彡 お時間あったら、過去日誌もご一読プリーズ (^_-)-☆
☆彡 貧乏性のボクは、牛乳を1.5倍入れて量を増やすシャバシャバフルーチェ派です