ある森の奥深くに。
魔女の呪いによって、時の止まってしまった洋館があるという。
言い伝えによると、その館のどこかにある古時計を再び動かすことが出来れば
止められた時間は再び流れ始め、洋館は呪いから解放されるらしい。
しかし、洋館が時を取り戻したその先に、何が待ち受けているのか?
知る人は誰もいなかった・・・。
A 『 ここが、その洋館ね・・・。 』
B 『 ねえ、引き返そうよ! やっぱり怖いよ! 』
時に少女は、自らの行動の重大さを知らずに大胆な冒険をするもの。
それが自らの運命を、大きくねじ曲げてしまうとしても。
2人の少女が、この館を復活させる『 古時計 』を探して
館の奥へと進もうとした、その時!
低く落ち着いた声が、館の中に重く響いた。
謎の声 『 眠りし館を 解放せんとする者よ。 我の謎に応え、汝の勇気を示せ。 』
謎の声 『 オトナの男性の身体の真ん中で、ぶらぶらしているものは、なんだ? 』
少女たちは、凍てついた。
B 『 そんなの、恥ずかしくて言えないよ・・・。 』
A 『 あなたの考えているソレは、正解じゃないわ。
だって、ソレは、こどもの男性にもぶらぶらしているじゃない。
答えは、「 ネクタイ 」よ! 』
謎の声 『 ・・・清く正しき者よ。 先へ進むが良い。 』
少女たちは、おそるおそる足を進め、2階の広間に辿り着いた。
そこには、周りの闇に溶け込むように、漆黒の古時計がたたずんでいた。
A 『 これが古時計・・・。 本当に存在したのね。』
しかし、その時計は まるで重く湿った周囲の空気をまといながら
深い眠りについているようだった。
A 『 どうやって動かせば・・・? 』
B 『 ねえ、この振り子を動かしてみたら、動くかも。 』
少女は震える手で振り子を掴み、左右に動かしてみた。
一瞬。 漆黒の古時計が、ビクリと脈動するように動いた。
A 『 う、動いたわ! そのまま左右に大きく振ってみて!! 』
B 『 う、うん! 』
A 『 そうよ! もっと、激しく!!』
少女Bの情熱的な振り子シェイキングにより
眠っていた古時計は、遂に覚醒の刻を迎えた。
自称古時計 【 そんなコトしちゃ、らめえええぇぇぇぇぇぇ !!! 】
A 『 なにコレッ! 古時計じゃなくて、ただのヘンタイ!? 』
B 『 通報! 迷わず通報!! 』
かくして。
変態古時計の覚醒により、止まっていた洋館の時間は動き始めたのだが。
オレの時間は、お馴染みのブタ箱の中で
しばらく止まる事になってしまったのだった。
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