辺境の小さな王城の一室で、運命の子は産声をあげた。
王家の望んでいた男の子の誕生に、城の中は歓喜に包まれた。
王 『 おうおう、このように元気に泣いて。
さっそくだが、名前をつけなければいけないな。 』
妃 『 カントク、カントクというのはどうかしら? 』
王 『 カントク? いまいちパッとしない名前だな。
でも、おまえが気に入ったのならそうしよう。
カントク、今日からおまえはカントクだッ! 』
妃 『 んま! あなたったら! 』
カントク 『 キャッ キャッ! 』
王子カントクは、王と妃の愛情を一身に受けて、すくすくと育った。
妃 『 あなた! カントクが言葉を! 』
王 『 なんと!? 初めての言葉は、きっと「パパ」に違いないぞ。 』
妃 『 wwwwwww 』 ( ← 妃、何気に ネット民ぽく草を生やす)
王と王妃は、期待に身を震わせながら
カントク王子の初めての言葉を待った。
カントク 『 オ・・リィ・・イ・ュ、 バ、バブゥゥ。 』
王 『 んん? ほ~ら、はっきりと話してごらん? 』
カントク王子 『 オシリハ、ゲイジュツ。 』
王 『 なッ!? 』
妃 『 !!!!! 』
ふたりの顔は、一気に血の色を失った。
大臣 『 禍いの子・・・。 』
王 『 だ、大臣! 滅多なことを言うでないぞ! 』
大臣 『 しかし、わたしの耳には、確かに「おしり」と・・・。 』
王 『 ・・・・・。 』
大臣 『 王よ・・・。
この子は千年に一度生まれると言われる、「禍いの子」です。
このオパイスキー王国に、いずれ仇なす存在となりましょうぞ。 』
王 『 わかる、わかっておる!
我が王家において 尻フェチが禁忌である事など!!! 』
しばらく天を仰ぐように立ち尽くしていたオパイスキーⅫ世ではあったが
深いため息の後、鬼の形相をもって妃の腕から王子の身体を取りあげた。
妃 『 あ、あなた!? 』
王 『 妃よ。 王子は流行り病で亡くなったのだ。 良いな? 』
王は懐から短剣を取り出すと、王子の小さな身体と共に大臣に託した。
王 『 ゆめゆめ、慈悲なぞに流されるでないぞ。 』
大臣は、カントクのつぶらな瞳から目を逸らし、うなだれるように頷いたのだった。
カントク王子 『 キャッ キャッ! 』
大臣 『 わたしは、「ただ川にゴミを捨てに来た」で良いのですな、王妃? 』
妃 『 ええ。 全ての責任は私が負います。 』
妃は、粗末な木の小舟に乗せられた 白布に包まれた何かに
王家に伝わる短剣と、ガラスの小瓶を添えた。
小瓶の中には紙が入っており、『カントク』と書かれているように見えた。
妃 『 神よ。 どうか、この子をお守り下さい。 』
妃は、小舟が水平線の彼方に消え、陽が落ち夜を迎えても、その行方を眺め続けていた。
カントク王子 『 キャッ キャッ! 』
しばしの時が流れ・・・。
ある漁村に、その小舟は流れ着いた。
漁民 『 おお、なんという事だ・・・。 人間の赤ちゃんじゃないか!?
ん? 何か置いてあるぞ? 』
男は赤子の脇に転がっている小瓶の中から 紙を取り出した。
漁民 『 カソトク? おまえ、カソトクって名前なのか? 』
妃のクセ字により、王子の名前はこの日から【 カソトク 】となった。
漁民 『 そうかそうか。 理由はわからねえが、カソトクよ。
安心しな。 今日からおまえは、オレの息子だ! 』
そう言って高く抱き上げたあと、
男はその赤子を村へと連れ帰ったのであった。
カソトク 『 ってコトで。オレの本当の名は・・・
【 カントク・トゥエル・ウル・オパイスキー 】 』
オパイスキー王国の、正統な王位継承者なんだよ。 』
看守 『 いろんな名作 巻き込んで、ウソつくなよ! 』
カソ 『 ホントですってばぁ~~。 』
看守 『 んじゃ、王家の証の短剣 見せて見ろや。 』
カソ 『 ・・・売っちゃいますた。 』
看守 『 ええ・・・。 』
オレは思い切って 秘密にしてきた生い立ちをカミングアウトしたのだが
王家の血筋をもってしても、刑期が短縮されることは許されないようだ。
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