「 ああ。蝶のように輝くあの葉が散る時
私の命も、きっと散ってしまうのよ。」
ベッドから葉を見つめるジョンジーは、力なく呟いた。
カソトクには、病に疲れたジョンジーが
病気を、いや、命尽きることを受け入れ始めているように思えた。
「 神さま。ジョンジーが自らの命と重ねて見ているあの葉を、
どうか散らさないでください・・・。」
うつろに葉を眺めるジョンジーの横で
カソトクは、いつか崩れてしまう儚い願いを、祈らざるを得なかった。
しかし、その夜。
様子を見に部屋を訪れたカソトクが見たものは
まさに散り落ちようと揺れる 蝶の姿だった。
カソトクは動揺した。
ジョンシーが目を覚ます前に、蝶の葉をなんとかしなければ。
でも、どうやって・・・?。
その時。
カソトクの脳裏に、過去の記憶が浮かび上がった。
かつて カソトクが足しげく通った 池袋のSM倶楽部。
ご褒美に 女王様Bから賜った蝶の仮面。
カソトクは、蝶の仮面を、いや、過去を捨てきれずに
押入れのスノコの下(※1)に隠していたのだった。
「 ふふ。 オレは いまでも変わらず ブタ野郎なんだな。 」
カソトクは、取り出した蝶の仮面を 輝く蝶の葉に仕立てていった。
しかし、その時!!
「う、ううん・・・。」
寝返りを打ったジョンシーは、まさに目を覚まそうとしていた。
「 ええい、こうなったら! 」
カソトクは、自ら輝く蝶となる事を決意した。
「 あれ? 散りそうだった葉が・・・まだ残っている。 」
でも不自然ね。 なんだか前より元気とというか・・・。」
カソトクは蝶を結び付けた枝に意識を集中して
微妙にクイックイッと揺らしてみた。
「 あ・・・。 」
「 散りそうだった葉も、こんなに頑張って生きているのね。
わたしも、葉に負けないように、元気にならないといけないな。 」
生きる希望を取り戻したジョンシー。
しかし、頑張っていたのは 葉っぱではなく、
その 巨大な枝の方であったことを
純粋な彼女は、知る由もなかった。
☆彡 お時間あったら、過去日誌もご一読プリーズ (´▽`*)
☆彡 写真用に変装すると、アイコンに反映されちゃう時代になりました・・・
☆彡 一葉は、「いちよう」と読むのだよ、ィチハ。
☆彡 ※1)カソトクの秘密コレクションの隠し場所
確実にバレている感が否めない