「 そこな、猿。 そなたは、監 斗空 であるか? 」
砂丘の上に眩しく輝く白馬にまたがるのは、紛れもなく三蔵法師。
オレはこの人に導かれ、タダで機械のカラダをくれる天竺へ行くのだ。
「 いかにも、法師さま。
仏様のお導きです。 天竺への旅のお供を仕りましょう。 」
妖怪の多い昨今、三蔵はにわかに言葉を信用せず
パッと見、ただの変質者である この猿を、注意深く観察した。
「 ふ、む・・・。 」
「 私の探している監 斗空とは違うようだな。」
貴公は、如意棒なる伸縮自在の武具を持っていないではないか。 」
落胆した三蔵は、斗空に背を向け旅路に戻る事にした。
「 ちょ、待てよっ、法師ッ! 」
キムタク調に呼び止めたのが功をなしたのか
三蔵はハッとした表情で斗空の方を振り返った。
「 大切な如意棒は、人前には晒さないもんなんだぜ? 」
「 ま、まさか、そなた・・・? 」
斗空は静かに頷いた。
「 オレの如意棒、見たいのかぁ~い? 」
今度は、頬を赤らめた三蔵が、コクリと頷く番だった。
「 伸びろ、オレの如意棒よ!!
天に向かって、ビンビンとなあッ!!! 」
悟空が天に向かって咆哮すると、暗く濁った空気がビリビリと震えはじめた。
「 ・・・・・。 」
「 して、監 斗空 よ。 」
「 なんでしょう? お師匠さま。 」
「 如意棒は??? 」
「 はい、このコです♡ 」
「 ほほ、ハズキルーペが必要じゃの。 」
三蔵はその場で 監 斗空 に戦力外通告を下し、サッサと立ち去ってしまった。
「 如意棒の本当の力は、こんなもんじゃないモン。
最近、疲れ気味だったから・・・。 」
如意棒の真のパワーを引き出せない事に焦る斗空。
「 ハマのデスラー砲ってゆ~のは、本当なのかしら? 」
と疑われる日も、近いかも知れない・・・。
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☆彡 これからは、月イチペースかなぁ?
☆彡 でも日誌書くのは、やっぱり楽しいですね!