気が付くと、わたしは波打ち際に倒れていた。
近くには、難破船の残骸と救命ボート。
どうやら私は、何か大きな災難から助かったらしいけど
いったい何が起きたのか? 記憶が、無い。
そして・・・。
『 わたしは、だれ、なんだ・・・? 』
名前すら、思い出せなかった。
どこから来て、どこへ行けば良いのか?
わたしは、ただ途方に暮れるしかなかった。
『 寒いな・・・。 』
わたしは、ボートの周りに散乱したモノを漁り
とりあえず着ることのできる服を手に入れた。
拾ったグンゼのパンツのゴムに、文字が書いてある。
” オルフェア トゥーン 807-2 ”
『 コレって、住所かしら? 』
何もないわたしは、なんら根拠のない、このたった一つの情報に頼るしかなかった。
トゥーンタウンに着いたわたしを見るや否や
険しい顔をした少女が駆け寄ってきた。
『 その服は、行方不明になった カソトク様の!
なんでオガ娘のあなたがそれを着てるのっ!?』
『 あ、いえその、気付いたら持っていたんです。
これは、カソトクって男の服なの? 』
『 そうよ! 偉大なるカソトク様の・・・。
広場のフレンド募集カテゴリに妙に凝った下ネタ日誌を垂れ流して、フレンドが増えるどころかむしろ減らしているという、地下では有名な変態紳士よ。 女装癖があるくせに、持ち物は大きいらしいの(自己申告)。 ちなみに、異常なほど犬が好きなの。 そして、渡航中に嵐に遭ってから、行方不明なの・・・・。』
『 カソ・・ト・・ク・・・。 』
その名は、不思議と、懐かしい薫りがした。
『 その服は、カソトク様のものよ!
返して! あの、イケメンのカソトク様を、返してっ!!! 』
そうして、少女は憎しみの目を私に向けながら泣きじゃくった。
わたしは、ただ謝りなだめる事しかできなかった・・・。
807-2
その家の前には、怪しいオーラを放つ半裸のゴキブリが立っていた。
男 『 カソトク、なのか・・・? 』
『 ま、待って。 服はそうかもしれないけど、
わたしはカソトクじゃ、ない。 』
男 『 まさか、記憶を失っているのか・・・? 』
『 え? な、どういうこと? 』
男 『 ・・・真実を知りたくば、宴に来るが良い。
オマエが自ら企画した、宴だ。 』
『 宴? 』
男 『 2月14日 23:00 』
男 『 鯖33 プクレット村 』
男 『 狂気と悦楽の宴の中 オマエは真実を知ることになるだろう 』
聖バレンタインデーの夜。
いったいどんなくだらないイベントが わたしを待ち受けているのか?
まとわりつく恐怖におののきながら
でも、わたしの足は、プクレット村に向かって歩き始めていたのであった。
☆ ☆ ☆ イベント詳細は、広場のイベント告知にて! ☆ ☆ ☆
https://hiroba.dqx.jp/sc/diary/976055861776/view/6071139/
☆彡 お時間あったら、過去日誌もご一読プリーズ (^_-)-☆
☆彡 イベントの事を考えないで、オンナになてしまいました!
☆彡 でも、イベントはしっかりやりますよ、ええ。
☆彡 その先は、オガ娘のかわいい日誌に路線を変えます!