こちらをバカにしながら宝石を見せびらかしているこの魔物は「おどるほうせき」と言い、ドラゴンクエストⅢで初登場してた比較的メジャーなモンスターです。
おどるほうせきはシリーズを通して倒したときに落とすゴールドが多い傾向にある魔物で、ドラクエⅢではぶっちぎり1位の1023Gもの大金を落とします。
もう気づいている方もいるかもしれませんがこれはあの『やさしくなれるほん』を11冊も買う事ができる金額で、冒険の辛い道中を支えてくれます。
また、ドラクエⅤでは仲間になる事があり、装備出来るものが少なくかつ貧弱でめいれいをなかなか聞かないなどクセはありますが、それを補って余りある素のステータスや耐性で活躍する猛者です。
驚くことに、この世界の神の一柱とフィジカルだけで渡り合ったあのブオーンを封印から目覚めたばかりとはいえ単独で撃破したという報告があります。
ここまででおどるほうせきの優れた能力が分かると思いますが、ドラクエⅩでもおどるほうせきを仲間にすることができその能力を遺憾なく発揮させる事が出来ます。
おどるほうせきは盗賊の専売特許である『ぬすむ』とスーパースターのベストスマイルにあたる『ラッキーダンス』や『ミリオンスマイル』を同時に覚えられます。これはVer7.1現在おどるほうせきにしかできない事であり試練の門巡りやフィールドのモンスター狩りで大いに役立ちます。
また、度重なるステータスの強化によって、充分に転生しスキルポイントを振ったおどるほうせきは『ぬすむ』の成功率に関わるきようさ、『ラッキーダンス』等の倍率に関わるおしゃれさが意識せずとも必要な数値近くまで上昇することも見逃せず、稼ぎという点については仲間モンスターどころかプレイヤーキャラと比べても劣らない活躍が出来るでしょう。
こうして盗賊とスーパースターの二足のわらじを履いておどるほうせきですが、現在開催されているイベントでは致命的な欠点が露見してしまいます。
それは『バトルロードと致命的にかみあわない』という事です。
バトルロードでは魔物を倒しても経験値やドロップアイテムといった報酬は得られない為、『ぬすむ』や『ラッキーダンス』、『ミリオンスマイル』が全く役に立たず無意味にコマンド欄だけを埋めるゴミと化します。
基本的になにも出来ることがありません
『宝石ジャグリング』や『鉄球ジャグリング』はダメージ倍率こそけっこうあるもののバチクソ隙が大きい為、相手の範囲攻撃を避けることが出来ません。他の仲間モンスターはより遠くから攻撃できたり少ない隙でより多くのダメージを割と余裕で叩き出します。
また、体高が低い為敵味方が入り交じるとおどるほうせきが埋もれてどこにいるのか分からなくなり、脱出できたと思ったら誰からもらったのか分からない毒や呪いで治療が必要な状態になっているため、もはや戦いどころではありません。
また、『わざわいのダイヤ』というスキルに『攻撃時10%で〇〇』というデバフパッシブがついていますが、意味不明な事にこの効果はジャグリング系には一切のりません。
このパッシブを最大限活かそうとすると、まるで使い道のない扇スキルにも多くのポイントを振り敵陣の真ん中で敵味方に埋もれながらおうぎのまいをしなければならず、カッスいダメージだけ与えて毒と呪いまみれで帰ってくるのが関の山です。
それが、二兎を追う者は一兎をも得ず、おどるほうせきという魔物なのです。