〇月〇日
まだ、夜も明けきらないうちに、最低限の荷物を持ってお城を出る。
駅のホームに着くと、お父様が.…
いつもの優しい笑顔で、「いつでも帰って来ていいんだぞ。」と言って、おもむろに抱きしめてきた。
普段なら恥ずかしくって、すぐに自分から離れる所だけど、この時ばかりは箱舟が出発する直前まで離れる事が出来ない・・・
お父様が私の不安な心を取り除く様に、何度も何度も頭を撫でてくれてたから。
箱舟が発進して、車両のシートに座って周りを見渡すと、まだ朝も早いというのに、色んな人達が乗っている。
商人みたいな人、見るからに強そうな冒険者、種族もばらばら・・・
そんな中、1人の少女に目が止まった。
とんがり帽子に、使い込まれてそうな杖、全身綺麗なアイスブルーで統一された服装の少女。
魔法使いかな?賢者かな?
ぼーっと、眺めていたら、到着のアナウンスが流れた。
どうやら、ガタラに着いたようだ。
いそいそと、その少女の座っている席の横を抜けて、ホームに降りる。
やっと着いた~!!!
心躍らせながら階段を上り、広場に出た。
ここが、大都会ガタ・・・・・ラ
だ・・大・・都・・・・・・・・・・・
・・・・・人居なくね?
ま、間違えて降りちゃったかな?
ちょっと、あのドワーフの人に聞いてみよう・・・
すみません、ここってガタラですよね?
「んだ」
ガタラ大勝利!!のガタラですよね?
「んだ」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ショックで、ちょっと放心状態のまま、ガタラの街を散策…
色々見て歩きながら、少しずつ現実が見えて冷静に成りつつあった。
そして、発掘ギルドの更に上にある展望台でひと休み。
今までヴェリナード城のテラスから見ていた城下町とは、全く違う街並みの風景…
その高台から初めて見る景色はとても素敵で、ふと気がつくと大声で歌っている私がいた。
高台に立つと、つい歌ってしまうのはなぜ?
いまさらになって、自分の癖というか条件反射的な行動に気づかされたw
・・・・・決めた!!
単に私の思い込みで、想像とは違ったけど、やっぱりここに住もう!!
高台を降りて、住宅村に向かう途中、ドルボードの修理屋さんを見つけた。
故障の説明をして、状態を確認してもらったら、部品もあるので明日までには修理出来るとのこと。
しかも、まだ保証期間内ということで修理代は無料らしい^_^ラッキー
そんなこんなで、ようやく住宅村に着いて、できるだけ希望に沿った立地条件の土地をさがし始めた。
私の歌声がご近所さんの迷惑にならない様な場所にしないと・・f^_^;
あと、出来ればバザーも近くて・・・
あれ?ここの地区誰も住んでないぞ!!
・・・よし!!
ここにしよう!!
早速手続きをして、お金を払ってしまお〜っと!
はぁ~~今日は疲れた><
とりあえず今日は宿屋に泊まって、家は明日かな?!
ちなみに・・・不動産屋さんの話だと、他の大陸はほとんど土地が空いていないらしく、特に人気地区は、近隣住民とのトラブルもたま~にあるそうで・・・
その点ガタラは心配ないとの事でした^^
結果的に、ガタラに決めた私!大勝利!!って事で♪ヽ(^o^)丿
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最後までご覧頂き有り難うございますm(__)m
非常に個人的な妄想、物語日記になっておりますが、過去の投稿もご覧になって頂けると幸いです。
それではまた、次回のディオーレ日記でお会いしましょう^^b