おぬし・・・・・
何処を見ておる!!!
この不届きものが!!!!
まぁ、この日記を見た後では仕方あるまい。
ライカ程ではないがな・・・
で、どうであった?
若き日のわらわは?
・・・・・・・・
おおぉ!そうか!そうか!みなまで言うな。
うむ、苦しゅうないぞ!
さて、
冗談はさておき、そなた、その後の話に興味ないか?
フランとライカ・・・
まずはフランだが、あの後本来の自分の姿に戻り、パインの死と深い関わりを持つ事となった。
というより持っていた。が正しいか。
未だ謎な部分も多い。
彼女は今、グランゼドーラ城下町のとある場所で、道にまよった者を占いながら、強き者を探しておるそうだ。
今思えば、あの頃から悪夢に立ち向かえる者を探しておったのだろう。
そして、ライカ。
彼女は夫いるレンダーシアに戻り、あれ以来戦う事もなく、心静かに生活していた。
数年後に、子供をもうけたとの事。
それは、それは、甘えん坊の、抱っこが大好きな子供だったらしい。
だが近年、家族で幸せに暮らしていた所に、謎の赤いマントの集団がライカの村を襲撃し、ライカは戦いで深手を負い亡くなってしもうた・・・
残されたライカの子供は、仇を討つ為に修行の旅に出たと聞いたのだが・・・
わらわは、最近になってフランが口にしていた言葉を思い出すのだ。
運命の導き・・・
先日、暴君バサグランテを打ち破り。
我が王子を、そしてヴェリナードを救った、あのランガーオ村から来たと申すオーガの若者・・・
今は亡き、大切な仲間二人の・・・パインとライカの面影が・・・
なんとも、運命とは巡りゆくものよ。
この日記はわらわだけの物語ではない。
パイン、フラン、ライカ、そして全ての人が皆、物語の主人公なのだ。
おぬしがこの日記を見たのも、何かの運命なのかもしれんな。
たった今、わらわを辱めたおぬしの事も、秘密のディオーレ日記に書き留めておくぞ!
ん?
どうした?
例の、黒竜丸の王子様はどうしたかだと?!
おぬしも人が悪いのう。分っておるのだろ?
その様な事、わらわの口から言わせるでない!!
「おお~。皆の者。」
「オルフェア名物、アクロバットケーキを買ってきたぞ。」
「今、ワシがお茶を入れる故、皆で食べようではないか。」
「そこの旅のお方もどうじゃ?」
「ただし、あまり食べ過ぎてはいかんぞ!」
「ワシの様なぽっちゃり体型になってしまうからなw」
おしまい
☆女王ディオーレの青春日記☆