昨日、仕事帰りに久々に実家に寄ると何やら険悪な空気
どうやら父母が喧嘩している模様
日頃、子供の目もはばからずひっつきもっつきしている馬鹿老夫婦には珍しい
母ちゃんに事情を聞くとこうだ
最近、母ちゃん愛用のやや高いシャンプー&コンディショナーの消費が増えたため父ちゃんを問い詰めた
父ちゃんは母ちゃんのシャンプー&コンディショナーを使用している事実を認めた
しかしあまりの減り方に父ちゃんに一回にどれくらい使っているか実際にシャンプー容器をプッシュさせた所
シュコシュコシュコシュ
それを見た母ちゃん
あまりの使用量の多いさに激昂
『髪の毛ないくせにどんだけ使ってんだよ!!!』
引いてはいけない引き金を引いてしまった
最近こそ昔程はないが、ハゲを気にしている父ちゃんに禁句を吐いた
『母ちゃん…人の身体的特徴ディスったらあかんで…特にハゲは…』
肥満などは本人の怠惰が原因だったりもするがハゲは防ぎようがない
若い頃から育毛剤をつけ頭をブラシで叩く父ちゃんの後ろ姿を見てきたオイラ
父ちゃんの心中を察して余りある…
しかしながら父ちゃんのシャンプーの使用量に納得がいかない母ちゃん
一つ気になれば今まで気にしてなかった事も気になるもの
ボディーソープやハンドソープの減り方にも不満をあげだした
ここはオイラが一肌脱ぐしかない
まず、男はシコシコは三回半以上する習性がある旨を説明
これは男の性のため仕方がないのでそれを加味した各打開策を提案する事にした
打開策①ハンドソープ
これは手をかざせば機械式オートで適量の泡が出てくるものを推奨
男がシコシコシコするのはあくまで習性であり量の問題ではないからだ
しかも男はいつまで経っても中身は子供、目新しい物は喜んで使う
打開策②ボディーソープ
これはボトルのポンプ式を使用するのではなく固形石鹸を推奨
要は男のシコシコシコ習性を封じればよい、イージーである
打開策③シャンプー&コンディショナー
この二つについては前述の二つの様にはいかない
世のシャンプー&コンディショナーの大半がポンプボトル式を採用しているからだ
これに対しては二段階の策を提示した
策⑴
まず、母ちゃんの高級シャンプー&コンディショナーから意識を逸らす必要がある
ここについては最近流行りのスカルプシャンプー&コンディショナーを準備
父ちゃんのニーズにマッチするだけ止まらず
これをそっと浴室に設置することによりハゲをディスってしまった事への謝意の一翼を担う事にもなる
そう、ハゲは父ちゃんだけの問題ではない夫婦二人の問題なのだ
この手を差し伸べる姿勢が大事なのである
しかしながらスカルプシャンプーってお高いんでしょ?
自分は美容室で買った値段聞くと口が開くようなシャンプー&コンディショナーを使っているくせにシビアな主婦の顔を見せる
確かにあの村には永遠に草が生える事はない…
実りをもたらさぬ大地に肥料を撒くなどナンセンスだ
そこで
策⑵
スカルプシャンプー&コンディショナー設置前に100均で準備した別容器に小分けし水で薄める
またこれを使い切った後はディスカウントストアにあるトニックシャンプー&コンディショナーを詰め替える
これもまた水で薄めれば更に経費削減に繋がる
しかしながら男のシコシコシコには一定の濃さも要求される
勢いよくノズルから発射されかつ納得の濃さになるよう工夫が必要だ
ここについては手探りになるため母ちゃんのテクニックに託す事にした
親孝行した満足感を感じながらオイラは実家をあとにした