～ロクサス～の冒険日誌

古巣に異動してからはや一月

以前の取引先専務が独立し新しく会社を立ち上げたと小耳に挟んでいたので

新規であげようと足を運んでみた





久しぶりに面談したが二つ返事で注文を貰い帰ろうとしたオイラに

社内を見学していくよう強く勧める社長（元専務）

お言葉に甘え見学する事に









見学して即座に気がついた

明らかに手元がおぼつかない方がちらほらいる






そこには障害をお持ちの方が多数いた

社長の息子さんも障害をお持ちで、ゆくゆくは就労支援事業をやりたいとは聞いていたが

まさかこんなに早くこんな規模で展開しているとは思わなかった














オイラは素直に大変じゃないですか？と聞いた













社長は
どんなに頑張って教えても出来ない子はいて
この先きちんと仕事を覚えて実践出来ない子も中にはいるかもしれないと答えた










オイラは仕事を教えていてイライラしないのか？と尋ねた













社長は
じゃお前出来ない事ないの？と聞かれた















オイラはありますと答えた
















すると社長は
だから出来ない事は悪い事じゃないしイライラする事でもない
と、笑顔で答えた











オイラは脳天をハンマーで叩かれた様な衝撃を受けた

この時、社長から沢山話を聞いたがここに書ける程覚えてはいない

加えて日誌に書いていいような簡単な話でもないと思う










ただ
『出来ない事は悪い事じゃない』










これには私生活は勿論、ドラクエ生活にも通ずるものがあると思った




戦闘が苦手だ
タゲも壁もわからないし出来ない





今までそういった人に僭越ながらレクチャーする機会もあった

オイラは根性さえあれば誰でも出来ると考えていた




しかし、中には本当に出来ない人がいるかもしれない

出来る様になるために得意な人の数10倍の努力を擁する人がいるかもしれない






そんな人に全くイライラせず対応出来ていたかどうかオイラには自信がない






出来ない事は悪い

どこかにそういう考えがあったからだと思う









勿論、何かを出来る様になるためには

本人が諦めてしまっては出来るものも出来る様にならないし

根性や努力は必要だと思う










ただ、その周りにいる人間として

出来る様になるのは当たり前と思っていてはいけない








勿論、甘やかすばかりがいいとは思わないし

結局は出来るようになる、出来るようにするのは本人だ








今回、それを周りで見守る眺め方や教え方への考え方が大きく揺さぶられた
















オイラも周りの人が当たり前に出来るのに出来ない事がある

悔しくて歯ぎしりするような思いも沢山したし

いつもそんな思いの繰り返しだ











社長は一度ゆっくり話がしたかったと言った













出来ない事は悪い事じゃない

だから根を詰めずオイラらしく飄々としとけばいい

そしてたまには自分を甘やかすようにと笑いながら言われその場を後にした























出来ない事は悪い事じゃない

だから何かを出来ない人がいたとしてもそれは悪くない

逆に出来ないからと言って卑屈になる必要もない

出来るまで努力は必要だけど疲れたら休めばいいし自分をたまには甘やかしていい












































オイラも自分を甘やかすために
DMMのVRゴーグル買おうと心に決めた(甘やかしっぱなしじゃねーか