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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2021-11-24 00:14:18.0 2021-12-02 23:51:54.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『幻列車の浪漫』その24

「あのハクギンって子はその辺分かっているようだが、あの子達はな…」
理解できようはずもない。
そしてまた、年端もいかない子供に、自らが死んでいることを告げれようものか。
そして、屈託のない笑顔を浮かべ、アジロ、ソワレとの再会を喜ぶテルルにもまた、それは同様であった。

神妙な面持ちで俯き、黙り込む3人。

「ねぇおっちゃん」
「!!?」
放っておけば永遠に続きそうな沈黙を破ったのは、ちょいちょいとロマンのズボンを引っ張るアジロだった。

「おおおおおっ!?どうした少年!?」
先の話を聞かれてはいないだろうが、あからさまに動揺してしまうロマン。

「ソワレはテルル姉ちゃんにうたの稽古してもらってるから、ひま」
自身もまだ幼いながら、妹の邪魔にはならぬよう配慮し、そっと離れてきたのだろう。

「ねぇ、ソワレは大きくなったら、テルル姉ちゃんみたいな歌手になるんだって」
よいしょっとマージンとロマンの間に体育座りで陣取るアジロ。
「でもオイラ、ソワレと違って将来どうしたらいいかわかんないんだ」

色んな意味で返答に詰まる3人を余所に、あくまで真摯にアジロは問いかける。
「おっちゃん達は、どんな仕事してるの?」

「まず、お兄さん、な。オレはマージン。よろしくな」
「よろしく、おっちゃん」
わかってやってるのかいないのか。
差し出された大人の手と固い握手を交わしながら、さらっと喧嘩を売るアジロ。
「まぁ、よしとしよう…。オレは大人だからな…!」

大人げの無い憤りは押し込み、マージンはなんとか快活に答える。
「オレの職業はな、爆弾工作員(ボム・スペシャリスト)だ!爆弾の事なら何でもお任せあれ、の凄いお兄さんなんだぜ!」
「あ、そういうの知ってる。先生から聞いたことあるよ。『きけんじんぶつ』って奴だ」
「ホワッツ!?」

無邪気な子供の言葉に、軽くノックアウトされるマージンであった。

「何やってんだよ…」
「少しほっといてくれ…」
影を纏って四つん這いにうずくまるマージンを置いて、今度はロマンのターンが回ってくる。

「よろしくな、坊主。俺っちはロマンってモンだ!アストルティア随一の大工、大棟梁と呼んでくれ!」
「…だいく?それって何をするお仕事なの?」
「大工を知らねぇってか。坊主、お前さん、人生だいぶ損してるぞ。大工ってのはなぁ…」
「あ、思い出した!あれでしょ、家建てたりするんでしょ?」
「おう、間違っちゃいない」
「地味だよね」
「はっ…!?」

再び大人の心に突き刺さる無邪気な言葉のナイフ。

「ホント何やってんのよあんた達…」
三白眼で呆れて見下ろすマユミの目線の先で、マージンに仲良く横並びで蹲るロマンであった。
                                続く
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