目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

レオナルドの冒険日誌

2022-01-09 15:56:17.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「イカを求めて三千里」その10

ロマンはあまりの勢いに金属を打ち合せる音が連なって聞こえるほどの轟音ののち、まるで大口をあけた龍の頭のような大型装置を組み上げた。
クワッと見開いた瞳や大きく立派な牙、流麗な鱗まで見事に再現されたそれを見て、装飾がなければもっと早く完成したのでは?などという野暮な事は誰も言わない。

甲板中央に位置するソナーシステムを首に見立てて、龍のあぎとを固定すると、マージンから受け取ったへび花火を龍の舌を模すが如く据え付ける。

その間わずか、2分30秒。
「完成だ!『キングオブシー・アルティメットクラーケンハンター・ポセイドンギャラクシー・グレートドラゴニックキャノン』!!」
かくして、造る時間よりも名前を読み上げる時間の方が長くかかるのではないかという必殺兵器は完成した。

「急拵えだからな、狙いは動かせねぇ。合わせてくれ、アカックブレイブ!」
「簡単に言ってくれる…」
悪態をつきながらもアカックブレイブの口許には笑みが浮かぶ。
先程までマージンを掴んでいた一際長い触腕をガシリと掴み、そのままオセアーノンを引き寄せながら甲板へと飛び乗る。

一本、また一本と、自身へ打ち下ろされる触腕を弾かず身体で受け止め、そのまま巨大な掌でむんずと握り締めていく。
明らかに行動パターンを変えたアカックブレイブ、そして血を吐きながらもけっしてその手を離さない決死の形相に、嫌な予感を感じたオセアーノンも必死の抵抗を見せる。

「絶対に逃さん!」
たがしかし、それはアカックブレイブが許さない。

限界までオセアーノンを引き寄せたその瞬間。

「「今だ!『キングオブシー・アルティメットクラーケンハンター・ポセイドンギャラクシー・グレートドラゴニックキャノン』、ファイア!!」」
かまずに言えた自分を褒めてあげたいマージンとロマンのシャウトに合わせて、へび花火が着火された。

極大の火力を限界まで引き絞り、糸の如く収束して放出する。
それがきみどりの最大火力、へび花火。

へびなどと余りにも謙遜した表現にまったく似つかわしくない極高温の火線が閃光ともに一瞬で駆け抜ける。

その反動は凄まじく、この状況においても放される事のなかったオセアーノンの触腕が何本か千切れ飛び、嵐の海に放り込まれたが如く船体がうねり回った。

「やった…のか?」
そしてピタリと動きを止めたオセアーノン。
その眉間に突き立った狩猟具、そのど真ん中が未だジュクジュクとへび花火が貫通した際の熱で溶解し、豆粒サイズの太陽の如く赤々と輝き、香ばしいイカ焼きの匂いがあたりに漂う。

そのまま白目をむくと、オセアーノンは触腕をだらりと弛緩させ、海面に飛沫をあげて倒れ込んだのだった。

「ここからはアンタの出番よ!クマヤン!やっておしまい!」
「おうともよ!」
包丁片手にひらりとオセアーノンの身体に飛び乗ると、慣れた手付きでそのままオセアーノンを捌いていくクマヤン。

やがて開いた胴に腕を挿し込み、頭ほどの大きさの赤黒い臓物を取り出すと高々と掲げた。
「オセアーノンの墨袋、獲ったど~~~!!!」
「「「「獲ったど~~~!!!」」」」
「んん???」
隠していた真の目的を果たし歓喜の声をあげる面々。ゲソの束を手に、事情がわからず1人取り残されるアカックブレイブであった。
                      続く
いいね! 10 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる