目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

レオナルドの冒険日誌

2022-02-16 09:54:37.0 2023-07-22 14:55:18.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『超駆動戦隊ドルブレイブ エピソード0』その15

「…ケルビン。まさかこんなに大量にドルセリンモンスターを製造しているなんて…」
ドルセリンモンスターを誘引する電波を、アラモンド鉱山自体を巨大なアンテナとして放ち始めてわずか小一時間。
雲が渦巻くが如く、アラモンド鉱山の山頂付近にガチャコッコがひしめいている。
そして山肌には同じく改造を施された幾多ものキラーマシンの姿。

当然ながら、ドルセリンモンスターは自然発生しないし、その稼働にはドルセリンを要する。
何らかの目的の元、ケルビンが製造、メンテナンスを続けているのだ。
上手くすればそれも、今日この時、一網打尽にできる、いや、しなくてはならない。

おきょうはパシンと両頬を叩き気合を込めると、山頂へ向かうべく研究室をあとにする。
その後ろに付き従うは、おきょうの手による特別なドルセリンモンスターだ。

マクスを救うため、もとより、自身ではついぞ展開できなかった魔装の他の手段として、おきょうが用意していたもの、それが闇に溶け込むような漆黒の金属ブロックで構成された物言わぬ巨人、ドルセリンゴーレムだ。

おきょうはドルセリンゴーレムの左腕に抱えられ、夜のアラモンド鉱山を登っていく。
今日は新月、わずかな星の光もガチャコッコの雲に阻まれ届かない。
そんな中でも、関節やブロックの隙間からドルセリンゴーレムの放つドルセリンの仄かな光が、山道を明るく照らす。

通常のゴーレムよりも一回り大きいドルセリンゴーレムは、ひしめくキラーマシンを物ともせず、踏みつぶし、弾き飛ばしながら突き進む。
向かう山頂から響く、マシン系モンスターには出し得ない咆哮は、待ち人が現れた事を告げていた。

「…お互い、研究に没頭すると食事も忘れる性質だったけど。今日かぎり、ドルセリンを飲むのは控えてもらうわよ」
アラモンド鉱山山頂付近は、異様な緊張感に包まれていた。
既に幾多のキラーマシンやガチャコッコがその身を破砕され、体内を流れるドルセリンをマクスに啜られている。
マクスが滴るドルセリンを口に含むたび、腰のベルトが脈打つ様に淡い光を明滅させた。
おきょうとドルセリンゴーレムの存在に気付いてなお、マクスが行動を変える様子が無いのは、取るに足らぬと見下す故か。

ドルセリンゴーレムは甲斐甲斐しいしぐさでそっとおきょうを地におろすと、己が拳を打ち鳴らした音をゴングとばかりにマクスへと突貫する。

助走をつけての右ストレートが炸裂し、マクスの体が大きくよろける。
すぐさまマクスは体勢を整え反撃の拳を振るうが、ドルセリンゴーレムは左腕を盾にし受け止めると、再度右拳を喰らわせた。
「いける。いけるわ!」
このまま畳み掛け、戦意を喪失したところで、ベルトを破壊し薬をうてば、ようやくマクスを助けられる。

ドルセリンゴーレムは一方的に戦いを進め、4発、5発と拳を放ち続ける。
あきらかなワンサイドゲーム。
仄かに見え始めた希望に、おきょうの顔がわずかにほころんだ、その時だった。

「…えっ」
一瞬、真昼になったかのような、強烈な眩しい光が、おきょうをかすめ、有り余る熱量が頬の肉を焼く。
再び夜の戻った眼前では、優勢に見えていたドルセリンゴーレムが、膝をつき、そのまま倒れ伏した。
その右半身が、大きくえぐられ、いや、駆け抜けた雷光、その高熱に跡形も無く蒸発させられていた。

「グガァァァ!!!」
お返しとばかりに、もはや残骸と成り果てたドルセリンゴーレムを踏みつけるマクス。
その角と両腕に、パリパリと紫電が走る。

「雷を放ったというの?古の魔獣…一体どれほどの…」
太古の魔獣、人智の及ばない存在に手を出したのが、そもそもの間違いだったのだ。
神にも等しい存在を前に、科学の力などあまりにも無力だった。

「ごめんなさい、マクス。私では、あなたを救えない…」
おきょうの頬を伝う涙は、恐怖からくるものではなく、己の無力さを友に詫びる涙だった。
風を切り自分へと向かう拳を前に、おきょうは瞳を閉じる。

おきょうは何故かその時、ドルボードの疾走音が聞こえた気がした。
                                続く                          
いいね! 5 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる