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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-03-14 18:36:40.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作『君に近付く日』その9

「…とはいえだよ」
旅立ちから僅か2週間。
確かに些かハードな日々を送ったが、無精ヒゲすら育たない時間を経て、ミサークはチームアジトに帰ってきた。

「何でこう俺って…今ひとつ格好つかないのかなぁ…」
軽く一年、短くともせめて半年は覚悟をした放浪の旅は、あっさり最初の地、ヴェリナードの王立図書館にて終わりを告げた。
勿論、諦めたわけではない。
確かな成果と共に、ミサークは帰宅の途に着いたのだ。

「…凄かったなぁ、あの人」
ミサークは幸運な出会いに思いを馳せる。
各地の図書館を巡り、『携帯用ゴーレム』に関する秘蔵の古文書を探し、ひたすらに読み漁る。
ミサークに取り急ぎ思い付いたのは、そんな他愛も無い策だけだった。
当然難航する作業、しかし、偶然にも隣のテーブルで、同じように山積みの古書に埋もれるドワーフとの出会いが、光明をもたらす。

お互いにお互いが必要とする書籍が相手のテーブルに積まれていることに気付いたことから話が弾み、彼の深い造詣に、なりふり構わず助けを求めたのだ。

彼を通して、まさかのディオーレ女王陛下にまで口利きをしてもらい、手に入れた貴重な書籍が、今まさにミサークの手の内にある。

「ギブさん…いつかまた、古代ドワチャッカ史について、語り明かしたいもんだぜ。っと、よぉ!た〜だいま〜っ!」
そうこうと思い出に耽りながら歩むうちに、ミサークはチームアジトの前で、期待と不安が入り混じった表情でゴレムスのコアを抱き締め佇むウィンクルムを見つけた。
事前に手紙を送っていた事もあり、ミサークの帰りを今か今かと待っていたのだろう。

「ミサーク!あの、その、えっと…」
「お〜っと、俺が勝手にやったことだし、まだ何の成果も出てないから、お礼の言葉とかはタンマね」
そう、本番はまだまだこれからである。
こっそりと、帰ってみたらゴレムスは既に元通りでしたなんて事を期待していたのも心のうちに仕舞い隠す。

「じゃあ、ゴメン、大事なゴレムス、ちょっと借りるね」
「うん…。ミサーク、お願い」
「任せとけって!」
ゴレムスのコアを、宝石を扱うがごとくそっと受け取ると、自室に籠もる。

「…よし。始めるか」
まずはゴレムスの状態の確認。
これは不謹慎ながら、コアに亀裂が入っているのが逆に幸いした。
ゴーグル型の拡大鏡を装備し、亀裂の隙間から中を除くと、チカチカと明滅する光を見つける。
視界にある範疇の機械系統にも、損傷は見受けられない。

「となると、だ」
ヴェリナードから持ち帰った古代文書、その名はズバリ、『携帯用ゴーレム技術体系』。
コアの形状や刻まれた紋様、それらを手掛かりにゴレムスの状態を確認し、書籍と照らし合わせていく。

部屋に閉じこもったミサークを、扉の横に座り込みじっと待つウィンクルム。
その肩にもたれかかり、最初はウィンクルムに毛布をかけるためにやってきたごましおが安らかな寝息を立てている。
そんな中、やがて静かに扉を開いたミサークの表情は、残念ながら暗かった。
                                続く
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