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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-04-17 23:04:39.0 2022-04-19 08:40:20.0テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その31

未だオーグリードの僻地で眠り続けるマージン。 
物語は、あの時のレンドアに巻き戻る。

フィズルは悔しがるでも面白がるでもなく、バシルーラの光の残滓をばら撒き天へと舞い上がるマージンの姿を、縁石に腰掛けて、ただ見上げていた。
燃料である、けんじゃのせいすいが切れかけたグレートフィズルガーZはといえば、待機モードでマドハンドの様に地面に突き立っている。

「やはり、行先はわからないそうです…」
「で、あろうね」
駄目はもともとで、バシッ娘にマージンの飛び先が分からないか問い質していたフツキが肩を落としてフィズルの元へと戻ってきた。
「ぐぬぬ…どうして大人しく身の潔白を証明しようとしないのだ!」
往生際の悪さに、アカックブレイブも地団太を踏む。
フィズルはというと、まあそれは貴女が怖いのもあるんでしょうよ、とはけして言わず、既に米粒ほどでもマージンの姿が見えなくなった空を見上げたまま、ポツリと漏らした。
「よし、飽きた!」
「今何と?」
フィズルに対し、フツキは目を点にして問い返す。
「飽きたと言ったんだよ。まあ、それなりにマージンへの嫌がらせも済んだことだし、とりあえず行先が分からんのであれば、追いかけっこはもう止めて、別の線を追うべきだ」

(このオヤジ!やはり本気じゃなかったんだな!)
嫌がらせ、というフレーズに、ピクリと眉をしかめるフツキ。
どうりで、どこかレンドアに来てからのフィズルの言動にやる気を感じなかったわけである。
しかし、別の線とは?

「フツキくん。我々は真犯人を追うぞ」
「ふむ。何か宛があるご様子だな。ならばそちらはお任せしよう」
「アカックさんはどうされるんです?」
「それなんだが、グレンへ行ってみようと思う。この状況で、マージンは果たしてどこへ向かおうとしていたのか。これは、大地の箱舟の進行方向と、あとはまあ、私の勘でしかないが、あいつは、自身のマイタウンへ向かおうとしていたんではないだろうか?」
「…ほう」
正鵠を射た考えに、フィズルは感嘆の声をあげる。
自身が次に打つ策の為にも、そのままアカックブレイブの推測に耳を傾けた。

「犯行現場はアズラン住宅村だ。自身の潔白を示す為の証拠集めなら、エルトナ大陸を出る理由がない。そして、あれだけ必死に逃れようとしたのだ。あいつにとって譲れないもの。爆弾と、家族以外にあるまい」グッと拳を握り、見解を述べるアカックブレイブ。

(アカックブレイブの目から見ても、家族より先に爆弾が来るんだ…)
フツキは、自称相棒の生き様をいつも通り残念に思いながらも、マージン経由で手渡された暗号メッセージを持つ自分達とは違い、状況からの推理だけでその結論に辿り着くあたりに、彼女がリーダーをつとめる超駆動戦隊ドルブレイブがアストルティアの守護神たる所以をあらためて実感した。
 
「いやぁ、なかなかの傑物。彼女の駆るドルセリオンとも、グレートフィズルガーZを戦わせてみたいものだ」
レンドアのへりから飛び降り、顕現したドルボードに降り立って猛スピードで海上を去りゆく背中を見送りながら、フィズルは素直に感動の言葉を述べる。
「………いつか完成するといいですね」
とにもかくにも、右腕だけでは夢のまた夢である。

「それより、マージンからのメッセージの事は、伝えなくてもよかったんですかね?」
マージンの家族であるティードやハクト、そして二人が攫われたとなれば巻き込まれている可能性の高いコンシェルジュのフライナの事も含めて、フツキにとってももちろん懸念の一つであった。

だからこそ、アカックブレイブの提案は、まさに渡りに船であったが、みすみす戦友を渦中に送り込むようで気が引ける。

「罪悪感を抱いているのならば、心からすまなく思うがね」
フィズルはフツキに背を向けており、その表情は見えない。
だが先ほどまでの、少しふざけた雰囲気は、欠片も残っていなかった。

「…これはいわば、身内の恥だ。あまり広めたくはないのだよ」
「身内…?」
マージンとティード、そしてかくいうフィズルも所属した、伝説の傭兵団、サンドストーム。
その壊滅にまつわる大きな闇が、フツキの眼前に迫っていた。
                     続く
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