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常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 131

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レオナルドの冒険日誌

2022-05-09 12:04:45.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その41

割増料金で深夜にグレンへ向かい荒野をひた走る幌馬車の中。
「…そろそろ語るとしようか。今回の黒幕のことを」「そんな勿体ぶらんでも、あいつだろ?何だっけ、ああ、確かダムドだったか。昔からいけ好かない奴だとは思ってた」
マージンは悪態とともに包帯を解きながら記憶を辿る。
傭兵団サンドストームにまつわる話、腰を折ってはいけないと、フツキは聴くに徹している。

「そうだ、だが、半分正解といった所か」
どうにも話が芝居がかり、勿体ぶるのがフィズルの悪い癖である。
「マージン、奴の狙いはお前の工房にあるスケッチブックだ」
「まあ確かに、売ればそれなりの金になりそうなもんではあるな」
マージンはスケッチブックが巻き起こした騒動の記憶とともにティードの作品も脳裏に蘇り、笑いそうになるのをこらえた。

「そのスケッチブックは一時期、俺が秘密裏にボスから指示を受け探していたものでもある」
「…なんだって?」
「ちょうどお前を引き取った頃のことだ。結局、その時は見つけることはできず、うやむやになったが…ボスから再度、それを探すように指示を受けたのは、サンドストームが壊滅したあの作戦の実施が決まった時だ」
「ただの金目当てにしちゃ、因縁がすぎるな…」
部外者のフツキであってもそこまでくれば勘繰りたくもなる。

「断っておくが、スケッチブックに関して深掘したのは、サンドストームが壊滅して以降の話だぞ?」
「別にオッサンのボスへの忠誠を疑っちゃいないよ。それに、ボスが詳細を話さなかったのなら、オッサンを巻き込まないようにする為だったんだろうな」
サンドストームでも古参、オーグリードを出る際には戦闘能力度外視で必ずお供に選ばれていた間柄だ。
そこを疑うマージンではない。

「うむ…。そういう人だった…。とにかく、その過程でこいつを見つけた」
フィズルが懐から取り出し、マージンに手渡したのは、二つ折りにされた古びた手紙。
「これはお前の母からボスに宛てられたものだ」

『アタシはもう長………い。竜を封じたスケ………ブックは信頼できる相手に託…た。………ンを、頼む』所々擦れて読めないながらも、あるフレーズが目を引く。
「…竜だって!?」

「スケッチブックと竜…この2つのキーワードをもとに徹底的に資料を漁った。民間伝承、御伽噺にいたるまで」
そしてフィズルはこほんとひとつ咳払いをし、詩の一節を語る。
「天空に座す、骸を折り重ねたような真なる暗黒。広げた翼は太陽すら呑み込む。あれこそまさに神。我が生涯をかけて描くべきものなり」
「………」
「………」
フィズルの読み上げもさることながら、文面だけでも伝わる暗い気配と、スケッチブックが持つある特性を思い出し、怖気が立つ。

「この詩は遥か何千年も昔、描いたモンスターを実体化させる術をもった一族の始祖が残したものだ。マイナーな研究筋の話だが、件の一族の御業が、占い師の使うタロットカードの原型ともなったとまことしやかに言われている」
「待て待て。どうにも話がキナ臭すぎるぞ」
これはもはや、徒党を組んで馬鹿をやらかした昔馴染みにお灸を据える、それくらいの話では済まない。

「オーグリード大陸、とりわけグレン領西では、集落がまるごと消失する事例が何件も確認されている。…確かに、何千年という歴史において考えれば、おかしな話ではないかもしれない。だが、僅かな生き残りは皆揃って、漆黒の竜を見たと証言を残している。これは偶然で片付けられることじゃない」
「本当の狙いは、スケッチブックに封印された竜ということか」
「ダムドは竜の信奉者…?」
「あるいは、竜そのものかもしれない」
フィズルの最悪を想定した答えに、重苦しい沈黙が立ち込めるのだった。
                      続く
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