目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

常闇のバシっ娘

レオナルド

[レオナルド]

キャラID
: QB020-044
種 族
: プクリポ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 131

ライブカメラ画像

2D動画 静止画

写真コンテスト

{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 

レオナルドの冒険日誌

2022-05-21 20:41:35.0 テーマ:その他

蒼天のソウラ二次創作「逃亡者マージン」その60

「…父さん!!」
叫び声とともに、マージンは起き上がった。
「オッサンならともかく、それは重いな…。勘弁してくれ」
大砲の残骸に腰掛けたフィズルが、いつもの三白眼で見下ろしている。

「あ…ここは…」
「ようやく、お目覚めみたいだな」
よっ、と残骸から飛び降りるフィズルに対して、マージンは両の手でバチンバチンと自らの頬を何度も叩く。

「いや………何してんだお前?」
「これも夢だろ?オッサンのほうが先に目覚ましてるなんて、有り得ん有り得ん」
同じ内容を見せられている筈はないが、恐らくは逃れ難い願望、それをトリガーとしてループする夢であったに違いない。
であれば、その夢はフィズルもマージンと同じく、サンドストームにまつわるものだったことだろう。
それをフィズルがマージンよりも先に打ち破るなど、考えられない。

「お前このヤロウ!」
「いだだだだだだた!!」
未だ荒れた舗装の上で半身を起こした姿勢のマージンの膝に飛び乗り、フィズルは思い切りマージンの両頬をつねりあげた。

「…まあその、何だ、言わんとすることは分からんでもないがな」
サンドストームの為に一度は犯罪に手を染めた身だ。マージンの言葉もごもっともな話だった。

「幸せな夢だった…。サンドストームは今も健在で、俺はボスとずっと酒を酌み交わしていた。でも…夢の中で、ボスに言われたんだよ。『俺にかまってる暇があったら、マージンを頼む』ってな。かなり迷ったが、お前を選んだら、何でか目が覚めた」
「いや迷うなよ!かわいい弟分だろ!即答案件じゃない!?」
「そういう所を悔い改めよ」
「あだだだだだだた!!」
フィズルはあらためてより強くマージンの両頬をつねりあげた。

「まったく。…さぁ、行くぞ。これで3人。パーティ人数には一人足りねぇが、奴にくれてやるハンデとしちゃあ、ちょうどいいだろ」
「3人?」
言われてあたりを見回すと、安らかな寝息をたてるアカックブレイブの姿がある。
「…ネコギシ…おきょう…マージン…ガートラント大通りをシャトルラン、10往復追加だ…ついてこい…」
「何て物騒な夢を見ているんだ…。寝かせておくに限る。ところでフッキーは?」
夢とはいえ、どうしてドルブレイブの地獄の強化特訓に参加させられているのか、まったくの謎である。
「お前の相棒なら、既にまだ使える大砲が残ってないかチェック中だ。一番最初に目覚めたのも彼でな。眠りこけてる我々を、この建物の影に運び集めてくれたのもそうだ」
「そうか…」
特にアカックブレイブのハンマーを運ぶのは難儀したことだろう。
簡単ながら傷の手当まで施されていて、マージンは相棒に感謝の念を抱く。

「曰く、必ずお前は目を覚ますから、先に行くとさ」そして向けられた信頼に胸をあつくしながら、フツキの姿を探してあたりを見回そうとしたマージンの目に、異様な物体が飛び込んできた。

「おお…何じゃあこりゃあ…」
振り返るなりおったまげるマージンの視線の先、マイタウンの湖上に、繭としか表現のしようのない黒い糸で紡がれた巨大な球体が浮かんでいた。
よく目を凝らすと、その中に何か巨大な影が蠢いているのが見える。
『ようやくお目覚めか、大将』
そこへ通信機越しに不意に飛び込むは、懐かしくすら感じる相棒の声。

『お前をふっ飛ばした時のナイフによるところが大半なんだろうが、砲弾の効果も無かったわけじゃないらしい。奴は傷の修復中とみえる。俺達に悪夢を見せるついでに、御本人も夢の中って訳だ』
「舐めくさりやがって」
「その意見には同意する。が、強がってはみるもんだがな、実際、策はあるのか?蒸溜装置も吹き飛んじまって、砲弾は作れてあと1発分、ボスのナイフももう、砕けちまったんだぞ?」
「ああそれ、倒す方法なら、父さんが教えてくれたよ」
「父さん?お前の親父っつったってよ?父さんってあの…親父ねぇ?…は~ん?…まさか………!?」
何かに思い至るフィズル、しかしマージンはみなまで語らず、フィズルの手から引ったくった双眼鏡で繭の様子を確認する。

『マージン、駄目だ。使える大砲は一番地の端、そこの一基しかない』
「…いや。あと一つ。とっておきのやつがある。フツキはそのまま使える大砲の前で待機しててくれ」
ちょうど繭の真下の海面を双眼鏡で確認し、ほくそ笑むマージンであった。
いいね! 5 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる